第92回
2005年07月09日
焼肉屋を超えた焼肉屋を目指す 「鐵玄 恵比寿店」 (東京恵比寿/焼肉) |
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ジンギスカン料理店の出店の多さには目を見張るものがあるが、「鐵玄」はジンギスカンを中心に扱いながらも、「焼肉屋を超えた新たな焼肉屋」を目指しており、ジンギスカン初心者であっても、ゆっくりとくつろげるダイニング的要素の強い店である。 同店は株式会社ウィルインターナショナルにより運営されており、1号店はジンギスカン激戦区中目黒にある。その中でも常に予約でいっぱいの繁盛店であり、2号店においては、同社近くに開店させたいと考え、5月4日恵比寿駅から徒歩1分の場所に「鐵玄 恵比寿店」を出店した。 10坪の店内はカウンター中心の落ち着いた雰囲気で、隠れ家的な雰囲気も漂う。カウンター10席と座敷10席の合計20席で、1週間先まで常に予約が埋まっている。25歳以上の女性をターゲットとしており、ジンギスカンのヘルシーさへの人気から、来店客の男女構成比率は3:7である。 同店の一番人気のメニューは「ジンギスカン盛」(1260円)で生ラムロースと野菜が盛り合わされる。生ラムは北海道からの産地直送品であり、4種類の野菜と共に綺麗に盛り付けられ、その盛り付けの美しさは女性の目を引く。ジンギスカン専門店の野菜の盛り付け方とは違い、繊細さが感じられるのも女性に人気の秘密である。 ジンギスカン専門店と違い、同店は「ジンギスカン居酒屋」という業態を目指す。店名の「鐵玄」は「鐵鍋で食す玄人」を意味し、ジンギスカン用の鐵鍋で様々な食材を焼く。羊肉だけでなく、牛肉、豚肉、鶏肉、馬肉、猪肉などもそれぞれ産地にこだわりを持って各種取り揃えており、また野菜や海産物も同様に数多く揃う。メニューの改定は毎月行っており、旬のものを取り入れるようにしている。
ジンギスカン料理店の出店が相次ぐ中、原料の仕入れに関しては、1号店の中目黒店がブーム前からラム肉を取り扱っていたため、恵比寿店においても原料の入手先は安定しており、常に一定の食材を提供できる。 ドリンクは焼酎の27種類をはじめ、日本酒を11種類、他にワインやカクテル、チューハイも揃える。生ビールの人気に続き、芋焼酎、黒糖焼酎も人気は高く、近頃は泡盛を飲むお客様も増えてきている。同店では「ウコン茶割」(430円)も人気が高く、同じく沖縄の特産品である「海ぶどう」(650円)と共に、ドリンク、フードのベスト5に入る。 他のジンギスカン専門店とは一線を画した「焼肉屋を超えた新たな |
店内を満たす、焼き物の香りが食欲をそそる。
グループでゆっくり食べたい人には
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取材・執筆 本誌編集長 横田茂 2005年07月02日 |
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