大阪の官庁街である天満橋に商業施設、京阪シティモールに、東京からの外食企業が続々と出店し、話題を集めている。
スティルフーズも、大阪のヒルトンウエストのイルピノーロに続き、「OLI」を2005年7月1日にオープン。店名はオリーブオイルから名づけられ、産地、香りや味が異なる7種類のオリーブオイルを使い分けた料理をウリとしている。
同企業の主力ブランド、イルピノーロのセカンドラインとして位置付けられた店は、より気軽に食事を楽しんでもらうというコンセプトであり、ヒルトンウエストのイルピノーロのディナーの客単価8000円に対して、客単価も3500円と日常的に利用できる価格帯だ。
店内は、京阪シティモールの8Fの角という立地を最大限に生かし、昼は、窓から大川(旧淀川)も眺めることができ、夜はライトアップされたビルの夜景を楽しめるといる絶好のロケーションである。
8月1日からは、屋上にバーもオープン。夜風に当たりながら、ウエイティングとして、もしくはアフターディナーを楽しむのもいい。バーの入口は、8階レストランフロアとは別に設けているため、もちろんバーだけの利用も可能である。
店舗のデザインは、ワクトの福田大介氏を起用。キハチ系列の各店舗や、チェルシーマーケット等を手がけたデザイナーである。
メインダイニングは、ダークブラウンを基調に、照明に流線形の現代的な形を採用。オリーブグリーンのイスがアクセントカラーとなり、オリーブオイルの樹をイメージさせる店舗となっている。
店舗入口から右奥には、ピザ釜やグリルの様子を見ることのできるオープンキッチン、奥のバックヤードにはケーキキッチンも設けた。
フードメニューは、ランチ、カフェ、ディナーの時間帯別に用意。ディナー時の人気は、釜焼きのピザ、パスタ、炭火焼のグリルなど、軽食からセコンドまでを揃えた。
常時6〜7人ほどのキッチンスタッフが丁寧に料理を作り上げ、カジュアルな価格帯で、本格的なイタリアンディナーが楽しめるメニュー構成だ。現在、メイン客層はOL、階下のショッピングセンターでの買い物客、女性グループなど、女性客が8割を占める。
さて、スティルフーズといえば料理もさることながら、サービスレベルにも非常に定評があるレストランだ。特に、女性をお姫様のように扱うサービスは、一度味わうと忘れ難い。そのサービス精神は、この店でももちろん健在だ。OLIの支配人を務めるのは、銀座のイルピノーロ出身の塩川淳史氏である。
「サービス料は無料ですが、本格的なディナーレストランとしてのサービスを体験してもらいたいですね」と、語る。
大阪と東京では、お客様が女性優先のサービスに慣れてないこともあり、戸惑うこともあるという。
例えば、席に案内されてからイスを引くサービス。大阪では案内される前に、女性より先に自分でイスをひき、夜景が見える上席に座る男性客も多いという。また、食事のサーブも女性を先にした場合「なぜ、女性が先なのですか」と聞くお客様もいたという。塩川氏が「レディファーストですから」と語ると納得してくれたそうである。
また、食事の後の伝票は男性客の方に置く、など全てが徹底しているのである。こういったサービスを受けて、気分を害する女性はいないだろう。接待でも同様に、相手を満足させるのではないか。
「料理はもちろん、景色の良さ、徹底したサービスとトータルでコストパフォーマンスが高いレストランを目指します」と、塩川氏は抱負を語る。
デイリーユースとしてはもちろん、デートや接待などの勝負場面でも利用できるレストランなのである。 |
ダークブラウンを基調に、
オリーブグリーンのイスがアクセントの店内。
料理は7種類のオリーブオイルを使い分ける。
店舗で購入できるものも。
店内入口右奥のオープンキッチン。
常時6〜7人のシェフが調理。
8月からオープンした屋上のバーコーナー。
アジアンテイストの家具を用いた
気持ちの良い空間だ。
人気メニューの中から
「
渡り蟹のスパゲッティーニ 濃厚なトマトソース」(1,600円)
屋上のバーコーナーからは、
素晴らしい夜景が広がり、
ロマンチックな雰囲気だ。
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