大阪で人気の「ベルジアンビア・カフェ」(以下、BBC)が東京に初出店した。11月11日オープンの東京ビル(TOKIA)の地下一階、同飲食フロアの顔と言うべき最前線へ「ベルジアンビア・カフェ
アントワープセントラル」がオープン。日々入りきれないお客が店外のベンチに溢れて、ベルギービールを楽しみ賑わっている。
「ベルジアンビア・カフェ」とは、ステラビールで有名なビールメーカー、インべブ社が全世界で58店舗を展開するビールと料理を提供する飲食店。
ビールと料理というと、ドリンクを主役にプラス軽食のような店を想像しがちだが、ベルギー本国では「ビア・カフェ=ビストロ」であり、飲むことだけに重点を置くものではない。
「ビールはもちろんのこと、しっかりとしたベルギー料理を提供することで、ベルギーの文化を日本に伝えることも私達の重要な役割。日本で展開するにあたっても、日本オリジナルのメニューを全体の30%にとどめて、70%は本部インベブ社推奨のメニューを提供しています。日本のお客様の口に合わせて若干のアレンジをしていますが、本部からは『世界一料理が美味しいBBC』というお墨付きをいただきました」とプロデューサーの山口氏は話す。
その自慢の料理には、ヒューガルデンや日本初上陸となる「レフ・ブロンド」のほか、4種類の生ビールを本国から直輸入で用意した。グラスへの注ぎ方にもテクニックが隠されているので、ビールファンは是非カウンター前に陣取って欲しい。
生ビールのほかにも厳選された30種以上のベルギービールを用意。同店でしか飲めない銘柄もあるので、飽きることなく様々な味が楽しめるのも嬉しい。
現在、男女比は6:4。ビジネスマン、OLを中心に外国人ビジネスマンの割合が高い。お1人様が多いのも特長など、年齢層、利用動機ともに幅広く対応しているのも人気の要因であろう。
「バーカウンターをはじめとしたインテリアも全てベルギーから直輸入していますので、伝統的なビア・カフェを再現することができました。BBCのFC展開に関しては膨大な量のマニュアルがある中、一つ一つ和訳しながら、本部とも綿密なやり取りをしてブランド価値を損なわないように細心の注意を払っています。例えばメニューリスト以外には日本語を使わないのもその1つです。大阪店は日本1号店ということもあり苦労はありましたが、その結果、日本のBBCは私達が作ったと胸を張れる程のお店になり、お客様にも愛していただけるようになりました。今回は東京初出店となりましたが、次々と店舗を増やさずに、これからも丁寧な店作りをしていきたいですね」と、山口氏は今後の展開を話す。
この丸の内店では月商3600万円を目標に順調な滑り出しを見せている。街場のビアパブではなく、ホテルへの出店も視野に入れているというBBCに、パブのワンランク上としての「ビア・カフェ」普及を予感させられる。
大人の遊び場づくりに一役買う店がベルギーから上陸した。 |
カウンターをはじめとしたインテリアは
全てベルギー本国から直輸入した
。
数々のテクニックを駆使して生ビールを
提供するバーテンダーにも注目だ
。
ムール貝の「キャセロール蒸し」(1100円〜)
「牛ホホ肉のビール煮込み、じゃが芋のピューレと共に」(2400円)
店内に入りきれないお客様が
毎夜、店頭にまで溢れている。
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