11月15日、三井ガーデンホテル銀座16階にオープンした「Cocktail
KARIN」は、店内に入るとすぐに眼に飛び込んでくる長さ約8メートルの重厚なバーカウンターが印象的。
「カリンの木の一枚板を使っています。バー業界の中でも珍しいのではないでしょうか」とは店長の嘉藤氏。
用いられたカリンの木は樹齢650〜700年。従来のホテル内のバーにない温かみのある空間を提供したいとのこだわりだ。
「KARINは銀座に16年以上の歴史を持つ『Cocktail 15番地』の姉妹店にあたる。三井ガーデンホテル銀座オープンの際に女性一人でも入りやすい、落ち着ける、和風の空間をアピールして出店に至った。店内には版画や備前焼が飾られ、カウンターの椅子もゆったりとしたソファー形式でくつろぐことが出来る。
「いざカウンターを入れよう、という段になって、エレベータには乗らない、窓から吊り下げようにもクレーンは撤去した後−。仕方がないので3分割してようやく設置しました」とはオープン時の余談だ。
ホテル内にあるため10時のオープン時からクローズタイムはない。昼はティータイム、夜はバーラウンジとして活用できる。ティータイムにはコーヒーブレンドが(600円)、ケーキプレート(1000円)では2〜3種類の日替わりケーキを楽しめる。
バータイムのメインはウイスキーとカクテルで、アルコールを250種類揃え、スタンダードウイスキーは800円から、店名を冠するオリジナルカクテル「かりん」(1300円)などを提供する。
やはりオリジナルカクテル「オーバーレインボー」(1300円)はバイオレット、ブルー、ライチリキュールで夜空を表現。コンペイトウをあしらい星空をイメージした。
フードメニューにバーには珍しくホットドッグ(600円)、ビーフシチュー(1500円)などを揃えているが「ルームサービスがないので軽食を置いてほしいと、ホテルからの要請です」。
クリスマスに向けては生ハム、チーズ、サーモン、鴨のスモーク、レバーペーストとクリームチーズのカナッペ、ピクルスを盛り合わせたオードブルプレート(2000円)を用意する。スパークリングワインは“美味しくて、安くて、他店にあまりないもの”と選んだガンチアのプラチナロゼ(8000円)のボトルを打ち出す予定だ。
オープンから1カ月を越え、お客の流れが見えるようになったという。ワインやシャンパンもグラスサービスを行っているため食前に、あるいは食後にという需要が高く21時頃にピークタイムを迎える。
「開業後の一時的な波がようやく去りました。ホテル内のバーというと敷居が高い、と懸念されがちですが、カウンターでは私を含めバーテンダーとの会話も楽しめますし、お一人でも気軽に入っていただける、落ち着いた空間を提供したいと思います」 |
カリン材を使用したバーカウンターやディスプレイで温かみのある和風の空間を演出
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夜空をイメージした
「オーバーレインボー」(1300円)。
嘉藤氏との会話も楽しめる。
クリスマスには特製の
「オードブルプレート」(2000円)を用意する
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