創業55年の月島もんじゃの老舗「もんじゃ 近どう」が2005年12月14日に「もんじゃ 近どう新橋店」をオープンした。
オーナーの近藤氏は「本店とはまったくイメージを変え、小上がり席や個室としても利用できる席など、和ダイニングとして利用できるよう設計しました。場所柄お客様は近隣会社員の方がメインですから、仕事後にくつろいで飲める空間であることはもちろん、宴会や接待需要を考えた造りです。料理ももんじゃやお好み焼きだけでなく各種鉄板焼きや特選つまみを用意するなど、老舗もんじゃプラスαの味を提供します」と話す。
ジャズが流れる店内は入って右手に黒を基調とした小上がりスペース、左手には朱色を基調とした椅子席、椅子席の奥にはゴールドを基調とした半個室と3つのゾーンを作ることで利用目的に合わせて対応できる。
設計関係の仕事に携わっていた近藤氏がこだわったという小上がり席は船の中をイメージし、黒い壁には波の模様がレリーフ状に浮き上がるよう塗りこめられ、間接照明を巧みに使い落ち着いた雰囲気を演出している。
朱色の椅子席も町家の華やいだ雰囲気で特注の鉄板は本店よりもサイズが大きく、大人4人が座って料理を並べてもゆとりがある。半個室は8人から個室として利用でき、12人程度の宴会や商談等に最適な空間。店舗面積40坪、客席数70席。
「『もんじゃ 近どう』の基本は変えずに、新橋店では美味しいものを随時取り入れるなど幅広い楽しみ方を提供していきます。食材を本店と一緒に仕入れることで良質な食材を低価格で提供することが可能ですから、人気メニューの肉の盛り合わせのように儲けを度外視した目玉商品も用意し、あくまでも会社員の味方の店として、美味しい料理を低価格で提供していきたいと思います」
一番人気のメニュー「肉の3種盛り」2100円はイベリコ豚、名古屋コーチン、国産牛肉、モヤシシ、シトウを盛り付け、ゆず胡椒で食べるさっぱりした味が人気。最後にしめで食べるお客が多いというもんじゃは月島で最初にもんじゃ店を始めたという、本店秘伝のタレを使いそのままの味を提供。
もんじゃで一番人気の「もちチーズ明太子もんじゃ」1370円はスタッフに焼いてもらうことも可能だ。「野菜バター焼き」1050円はエリンギやモヤシなど11種類の野菜から3種類を選んで注文できるなど、グループ客が自由に楽しめるよう配慮されている。
飲み物も近隣会社員の需要を考慮し「いいちこ」2600円、「島美人」3000円など720ml入り焼酎の飲みきりボトルを用意した。また宴会需要に答え2000円〜のコース料理を設定。
3000円のコースではキムチ、枝豆、肉の3種盛り合わせ、カキとホタテのバター焼き、野菜バター焼き、好みのもんじゃ2点、お好み焼き1点、牛または豚の焼きそば、アイスまたはシャーベットと大食の男性でも十分満足なボリューム。
「もんじゃを初めて食べる、という会社員の方も大勢います。そんな方に下町文化のもんじゃを伝えられたらと思います」 |