次に流行るお店
キンミヤ焼酎を大フューチャー「うまいもん ろく宮」
「昔ながらの一杯飲み屋とナショナルチェーンが乱立する土地ですから、お客様も値段と味のバランスに非常にシビアです。同じ料理ならば、より安価な店を選びますし、ご自宅でも食べられる料理はオーダーされない。メニュー開発という点では逆にやりがいがありますね(笑)」と店長の田中さんは話す。
例えば「かわはぎ」だけではほとんどオーダーがないが、「かわはぎの肝和え」にすることでたちまち人気メニューになる。同じようにイワシも梅干煮にすることでターゲットである30代以降のビジネスマンからのオーダーが集中するという。
「ベタな酒の肴に一工夫が、五反田のおじさま心をくすぐることが分かりました」
田中さんは、昨年12月中旬のオープンからさまざまなメニューを開発・提案していく中で五反田攻略のヒントを掴んだようだ。
そんな中、一番の人気が看板メニューでもある「ホルモン焼き」(480円)だ。味付けを塩と味噌、そしてタレの3種類用意するが、「ゴローちゃん」で培った自慢の味噌味が人気。店内中央カウンター前の鉄板で調理され提供される。その他「砂肝天然塩炒め」(480円)など鉄板料理を9種類用意している。オープン当初は20種類以上用意していたが、キャパを超える人気が出たためメニューを厳選した。
ドリンクにおいては、店名からも分かるように「キンミヤ焼酎」を大々的にフューチャーしている。
「ホッピー人気の流れだと思いますが、レトロ感と軽い飲み口で人気が出てきています。当店は宮崎本店からのお墨付きをいただき、店内にもディスプレイしていますが、東京にはキンミヤマニアの方がいらっしゃるようで、当店にいらっしゃって『焼酎とみりん両方飾っているのは珍しい』と写真を撮っていかれますよ」
また、「ゴローちゃん」のある恵比寿、目黒と違い熱燗のオーダーが多いのは五反田ならでは。40代、50代の来店が多い証である。若いビジネスマンや女性客には、宮崎直送果実チューハイとしてラインナップする、日向夏ハイ、ゴーヤハイ、おいもハイ、紅酢ハイ(各400円)といった、フレッシュ感のあるものが人気になっている。
さて、田中店長に今後の展開を伺った。
「これからの暖かい季節には、店頭の扉を全て開放して活気のあることろをアピールしたいですね。ワールドカップもありますし、プロ野球も始まれば仕事帰りにいらして頂きたい。現在はテーブルとイスをセットしていますが、立ち飲みも可能な構造になっているので、五反田に今までなかった新しいスタイルの居酒屋として認知させたいと思っています」
あえて人気店「ゴローちゃん」を出店せず、新業態で五反田に参入した同社のチャレンジに期待したい。
住所 | 東京都品川区東五反田2-2-14五反田駅前プラザ1F |
電話番号 | 03-3443-6938 |
営業時間 | 17:00〜1:00、金17:00〜5:00 |
定休日 | 無休 |
客席数 | 59席 |
客単価 | 3000円 |
目標月商 | 600万円 |
経営母体 | 空間計画株式会社 |
Web Site | 「うまいもん ろく宮」 |