次に流行るお店
小池シェフ自慢の創作料理を居酒屋の気軽さで提供
「日本橋ぼんぼり」京橋店
開店は昨年の6月1日。都営地下鉄・宝町駅、東京メトロ・京橋駅の両駅に近い路面にあるのだが、ビルの谷間にあって人通りの少ない道にあるためか、どんな店を出しても、うまくいかない立地だと言われていた。だからというわけでもないだろうが、あえてルールを設けず、小池シェフがつくりたいと思った料理をつくって出す、敷居の高くないラフに楽しめる店といったスタイルで、営業を始めた。
1階
2階テーブル席
同じ「日本橋ぼんぼり」を名乗っていても、地鶏料理の日本橋の1号店とは全く別の業態である。
「最初の2カ月は、お客さんがあまり入りませんでしたね。京橋に勤めている人は、銀座や日本橋に出てしまうのではないでしょうか。でも、自信はあったんですよ。原価を考えずに、いろんな料理をつくって、お客さんの評判を聞いて、評判の良かったメニューを残していくと、現在のような形になりました」と、小池シェフは当時を振り返る。
今帰仁あぐーロースのカツレツ
人気が出てきたのは8月くらいからで、以降は順調に売り上げを伸ばしている。今では予約で、席が埋まってしまうほどである。1日に100人ほどが来店し、月商は1,000万円に上る。ランチも提供して好評とのことだ。最近は地方からの来店も増えている。
食関係では有名なブログ「やまけんの出張食い倒れ日記」のやまけん氏がお気に入りの店で、毎週のように訪れる。そのブログによる一種のクチコミ効果も出ている模様。「西洋のコース料理のように決まった食べ方をするのでなく、居酒屋の値段で、気のきいたおつまみが出て、おいしく食べて、楽しくお酒を飲んでもらう店にしたい」というのが、小池シェフのモットー。素材の良さを生かした、ローマ字の「SHOKUDO」を目指している。
小池シェフ
コナ料理が好きな小池シェフは、日替わりでタンタン麺用に麺を打ったり、パスタを打ったり、パンを焼いたりと、とにかく顧客を飽きさせない多彩なレパートリーを持っている。自作した生麺やパンは、店内で持ち帰り用に販売もする。
前菜は1,000円以内、メインディッシュは1,500円〜3,800円、パスタは1,000円〜1,500円の価格帯だ。客単価は5,000円。
デザートは5〜6種類提供され、この種の業態にしては多い。それもあってか、女性客が男性客よりもやや多く、4:6の比率で女性が優勢であるそうだ。
人気の料理は、あぐー豚のカツレツで3,800円と値が張るが、沖縄在来の黒豚あぐーの中でも純潔に近い今帰仁村のあぐーを使い、イタリアン風に表面に薄く衣を付けたカツだ。脂身が非常に厚く、ボリューム感たっぷりである。ポリフェノールが豊かな、京都・丹後、飯尾醸造の紅芋酢を使ったサラダやアイスクリーム、サワーも、特徴あるメニューだ。
アルコールは、フランスのワインを提供したり、日本酒は酸度が一番強くて肉料理に合う広島の竹鶴酒造の製品を提供したりと、こだわりが随所に見られるが、これらも小池シェフのアイデアである。
内装は、昭和レトロをイメージして、インテリアデザイナーでもあるオーナーの小林俊也氏が空間づくりを行った。40坪ほどあり、1階がカウンター、2階がテーブル席となっている。
住所 | 東京都中央区京橋3−7−9橋本ビル1F |
電話番号 | 03−5524−1338 |
営業時間 | 昼/11:30〜13:30(L.O.) 夜/18:00〜22:30(L.O.) 土曜18:00〜21:30(L.O.) |
定休日 | 日曜、祝日 |
客席数 | 100席(通常利用50席) |
客単価 | 3,000円 |
目標月商 | 1,000万円 |
経営母体 | 株式会社シャンティーオブライフ |
Web Site | なし |