広告

RSSフィード

次に流行るお店

ビュッフェスタイルのランチが好評。
DINING&BAR「Japago」三軒茶屋店

第135回 2006年4月5日

ソファー席
DINING&BAR「Japago(ジャパゴ)」は、東急田園都市線・世田谷線の三軒茶屋駅前に2月28日にオープンした、ワタミの新業態店である。

同じビルの地下には「坐・和民」が入居しているが、1階の路面にある「Japago」は、居酒屋業態とは異なった、カフェやバーのテイストを押し出した店となっている。550店を擁するワタミではあるが、このような店を手掛けるのは初めてで、今のところ手探りで、営業を始めたということらしい。


ダイニング席

三軒茶屋というと、物価の安い学生の街といったイメージがあるが、駅前には26階建ての「キャロットタワー」があり、多くのOLが働いている。フィットネススタジオには、田園都市線沿線の有閑マダムも多く訪れているようだ。昼の業態に実績のないワタミとしては新しいチャレンジだが、内装デザインは、トップアーティスト・森田恭通氏によって、落ちついた中にも華やかさのある空間が生み出されている。

「ビルのオーナーさんの好意で、1階の路面というすごくいい場所を借りれたんです。夜だけの居酒屋にしてしまうにはもったいないんで、三軒茶屋近辺で働く20〜30代の女性や価値ある空間や食事を素敵に楽しまれている近隣の’マダム’といわれる方々まで、女性がくつろげる空間を提供するために、ランチもしっかり営業して、カフェ的なメニューも提供していきたいということになったんです」と社長室広報の前川晃子さんは、オープンの背景を説明する。


円形カウンター

174席ある広い空間だが、入口から入った正面に見える円形のカウンターが印象的。窓に沿ってテーブル席が並び、奥には40席あるパーティールームを備えている。手前にはカフェ風のくつろぎのスペースも用意されている。
つまり、飲む、食べる、集う、おしゃべりをするという4つのシーンが想定され、使い分けができるようにもなっている。



イクラとサーモンの石焼ご飯

まるごとトマトとチーズのリゾット


有機レタスの焼きサラダアーリオ・オーリオ

メニューは、夜についてはフードもドリンクも「ゴハン」という「日本の食卓」をコンセプトとした業態のメニューを、基本的にそのまま使っている。
昼は「Japago」のオリジナルで、1,000円のランチを提供しており、パスタ、石焼、定番(ライス付き)各2品、つまり計6品から1つを選択し、サラダや甘味やスープのビュッフェとともに楽しめる。

「この値段でサラダ、甘味、スープがビュッフェで提供できるのは、弊社のワタミファームで有機栽培を中心に、安全、安心な野菜をつくっているからなんです。今度は、短角牛などの肉牛飼育も始めるんですよ」と前川さんは、社内で顔の見える食材の供給体制が整っているからこそできるシステムであると強調した。


野口ゼネラル・マネージャー

また、14時〜17時はランチとディナーの間のカフェタイムとなり、女性の美と健康を意識して、フレッシュジュースや健康茶に力を入れている。深夜1時まで営業しており、夜遅くなってもお茶が飲める貴重な店でもある。

ランチの評判は良く、昼は満席になり、平日は200人ほどが来店する。休日は若干ピークタイムが分散するようだという。顧客層は34歳くらいの女性がコアになっているが、男性やカップルも少なくないという。その一方で、深夜はやや弱い。

「実験的な店ですので、メニューも接客のスタイルも、お客様の声をもとに、どんどん変えていければと考えます。もっと夜にも働く女性やカップルにおいしい食事やお酒とくつろぎの空間を味わっていただきたいです。」(前川さん)とのこと。
今後の変貌が、楽しみな店だ。

【DINING&BAR「Japago」三軒茶屋店】
住所 東京都世田谷区太子堂2−15−4日土地世田谷ビル1F
電話番号 03−5433−1365
営業時間 ランチ11:30−14:00
カフェ14:00−17:00
ディナー17:00−1:00
定休日 年中無休
客席数 174席
客単価 2,500円
目標月商 2,000万円
経営母体 ワタミ株式会社
Web Site http://www.watami.co.jp/
長浜淳之介 2006年3月23日取材

Page Top