広告

RSSフィード

次に流行るお店

アフリカ風インテリアとダチョウ料理が名物の鉄板焼居酒屋
「マヤイマヤイ」池袋店(東京・池袋/鉄板焼・お好み焼)

第147回 2006年8月18日

名物ダチョウのお好み焼き
「マヤイマヤイ」は、お好み焼を中心とする鉄板焼居酒屋。鉄板焼を若い人たちにも楽しんでもらえるような、リーズナブルな価格と、アフリカをイメージしたテーマパークのようなエンタテインメント性を追求している。オープンは今年の4月26日。

 なお、“マヤイ”とは、アフリカのスワヒリ語で、“卵”を意味する。

 内装はアフリカの癒しの大地をイメージした、赤茶けた土色がベースとなっている。まず、入口のエレベーターを降りると、アフリカ象とライオンの咆哮が流れ、サファリルックの店員がお出迎えして、異空間へと誘う。


カウンター席


卵型テーブル席


ダチョウの卵型ライト

 店内の座席は、2〜6名ほどが座れる卵型の半個室が中心で、中央にはカウンターもある。半個室はさらに3つのエリアに分けられ、20人〜30人くらいまでの宴会需要に、こたえられるようになっている。天井からは、ダチョウの卵の殻と木で作った工芸品の照明が、釣り下がっている。

 BGMは有線放送の軽快なアフリカンポップスを流して、雰囲気づくりをしている。


アフリカをイメージした小物


アフリカンな店内オブジェ

 鉄板焼の店は、食材を焼く熱とにおいがこもって、店内が暑くてにおうイメージがあるが、空調を整備することで、快適に過ごせるように工夫している。

 同店の小林英司グランドマネジャーによれば、「昔、アフリカの大地にマヤイマヤイという伝説の村があり、今はいなくなった原住民に代わって、レンジャーたちが村を守っている」というのが、店にまつわるスートーリーなのだそうだ。


小林店長

 母体である、外食の会社ぼちぼちは、お好み焼の「大阪下町の味 ぼちぼち」を、首都圏で27店展開しており、「マヤイマヤイ」のお好み焼も「大阪下町の味 ぼちぼち」の味、メニューを踏襲している。「マヤイマヤイ」のブランドでは、池袋店が1店目で、成功すれば複数店の展開も考えているようだ。

 お好み焼は、特別に自分で焼きたい人を除けば、キッチンで焼いてから持ってくるが、調理が簡単なものは、顧客が自分の席の鉄板で焼くメニューもある。豚や明太チーズのもんじゃや、牛カルビ、そば粉のクレープサラダのそば粉を焼いてクレープ状にするなどといったものが、そうしたメニューに該当する。

 ユニークなのは、それぞれのテーブルに、オリーブオイル、ごま油、大豆白締油、健康サララ、ピーナッツオイル、くるみオイル、ガーリックオイルと7種類の食用油が籠の入って置かれており、好きな油を使って焼けることだ。常連の中には、毎回違った油を試して、食べ比べる人もいるという。

 香ばしいほどよい焼き具合とソース、中のホクホクした食感といった、専門店の味が楽しめるお好み焼もさることながら、同店が力を入れているのは、アフリカにちなんだダチョウ料理だ。 

 チーズをダチョウの生ハムでくるんだ、「ダチョウの生ハム&チーズ」は人気のメニュー。「名物ダチョウのフィレステーキ」や、「名物ダチョウのお好み焼き」も楽しめる。


ダチョウの卵


ダチョウの生ハム&チーズ(714円)

 また、予約制で20人以上の団体向けに、「ダチョウの目玉焼き」も提供している。

「平日はサラリーマンや大学生、土日・祝日はすぐ近くのサンシャインシティのお客さんが多いです。お好み焼と聞いて入ってみると、おしゃれな店なので、驚かれる人も多いです。ランチも700円台から出していますし、リピーターが増えている感触はあります」と、小林マネージャーは語る。

 集客のために、連日イベントを実施。月曜は“レディースデー”で女性がカクテル半額、火曜は“ワインの日”でボトルワイン1000円引き、水曜は“ダチョウの日”でダチョウの卵焼などを無料で配る、木曜は“サプライズ”で毎回工夫を凝らしたイベントを行う日、金曜は“お疲れデー”で生ビール(中)が半額、土曜は“デザートの日”で女性は先着50名のみバニラアイス無料、日曜は“ファミリーの日”で自称中学生以下のお子様にかき氷無料サービスとなっている。

 特に、ダチョウ料理が振る舞われる、水曜日はそれを目当てに来るリピーターが多い。

 サンシャインシティ周辺では、深夜営業を行う店が少ないので、最近は他の店の営業が終わった深夜に人が入る傾向がある。午後10時以降、ラストの翌5時まではドリンクが半額になる特典も付けており、界隈の深夜マーケット開拓が進めば、特徴のある店であるだけに、池袋の名物店になり得る可能性を持っていると言えるだろう。
【「マヤイマヤイ」池袋店】
住所 東京都豊島区東池袋1−29−5 クレバ東池袋ビル3F
電話番号 03−3984ー7825
営業時間 平日ランチ 11:30〜16:00(L.O.15:00)、
ディナー17:00〜翌5:00(L.O.4:00)
土、日、祝 11:30〜翌5:00(L.O.4:00)
定休日 無休
客席数 80席
客単価 2500円
経営母体 株式会社ぼちぼち
長浜淳之介 2006年6月22日取材

Page Top