次に流行るお店
ヘルシーな韓国風豆腐鍋をカフェレストランのスタイルで味わう
「東京純豆腐」渋谷店(東京・渋谷/スンドゥブ専門店)
第155回 2006年10月20日
味噌バタースンドゥブランチセット(900円)
「東京純豆腐」では青山、新宿に次ぐ3店目の店舗で、9月には4店目が麻布台にオープンしている。
運営するブラスアンドカンパニーは、さまざまな分野の技術UP・独立を目指す方への通信教育を主たる事業としてきた会社である。表参道などでインテリア雑貨店も経営している。
なぜ今、スンドゥブなのか、同社広報の藤木さんに聞いてみると、同社の坂入享一社長が、東京とニューヨークと行き来する中で、韓国の家庭料理として普及しているスンドゥブを食べさせる店が、アメリカでFC展開を行うなどして、増えていることに気づいたのがきっかけなのだという。実際に食べてみると、豆腐を素材にした鍋物で、ご飯にも合うので、日本で出店しても人気が出ると考えたそうだ。
アメリカでは、豆腐が高たんぱくで低カロリーな食材だと、健康ブームに乗って人気になっているが、日本でも豆腐料理をメインとした居酒屋がヒットしている。そこで、アメリカ、韓国、日本で何百食とスンドゥブを食べ歩き、半年以上かけてオリジナル性を出した、専門店を業態開発した。
コリアンダイニングや焼肉店でメニューにある、チゲの一種でもある。
青山の1号店は、今年4月にオープン。味の統一をはかるために、セントラルキッチンを中野坂上に設けている。
スンドゥブ調理中
「スンドゥブ」の素になる赤いペースト状の“タテギ”は、コチジャンなど、20種類以上の材料からなる辛味調味料を炒ったもので、それを牛骨スープで解いたものが、鍋の汁になる。その汁に、固まる前の新鮮なふわふわの豆腐を入れ、具のアサリ、油揚げ、シイタケ、ネギと一緒に煮込めば、「スンドゥブ」が完成する。
豆腐は、原料に国産の有機栽培大豆を使用し、毎日店内でニガリを入れて手づくりにて提供している。
アメリカンスタイルの塩味と、コリアンスタイルの味噌味の2種類が選べ、ベーシックな「スンドゥブ」に豚肉、牛肉、根菜、明太子などを加えることによって、「豚スンドゥブ」、「牛スンドゥブ」、「根菜スンドゥブ」、「明太子スンドゥブ」といったメニューになる。価格は1000円〜1300円。辛さは3段階で、選べる。
海鮮チヂミ(1200円)
また、全て100円で、チーズ、バター、キムチ、アサリ、カクテキ、ジャコ、白髪ネギ、春雨、トッポギ、生唐辛子、コーンがトッピングできる。
ランチは、各種スンドゥブにナムル3種と、キムチ、ご飯、デザートが付いて、900円〜のお得なセットとなっている。
女性には「チーズスンドゥブ」、男性には「味噌バタースンドゥブ」の人気が高いという(いずれも1100円)。
サイドメニューでは、「海鮮チヂミ」(1200円)、「豚キムチトッポギ入り」(1000円)が、必ずといっていいほどオーダーされる人気だという。
お酒は、ビール、マッコリ、芋と麦の焼酎、梅酒などほか、ビールをマッコリで割ったオリジナルの「ビールマッコリ」(600円)が楽しめる。
内観
内装はオープンキッチンで、スタイリッシュなカフェ風に仕上がっている。そのためか、顧客は女性が多く、80%が女性であり、年齢層は25歳以上40歳くらいまでのOLが中心となっている。
1人で来る人も結構多く、一度来店した人のリピート率が高いようだ。
顧客の入りは、ランチは4回転、ディナーは2回転くらいするそうで、順調なスタートを切っている。
「スンドゥブという韓国生まれの食べ物が、ラーメンやカレーのように、海外から日本に入って、日本の食生活に欠かせないものになったように、大きく育つのが夢です」(広報の藤木さん)と、ブラスアンドカンパニーはスンドゥブ普及の旗振り役になる覚悟で、「東京純豆腐」の展開に取り組んでいる。
熊田店長
外観
【東京純豆腐 渋谷店】
住所 | 東京都渋谷区渋谷3−6−19 第一矢木ビル1F |
電話番号 | 03−5778−3901 |
営業時間 | ランチ 月〜土 11:30〜17:00 ランチ 日・祝 12:00〜17:00 ディナー 月〜土 17:00〜23:30(L.O.22:30) ディナー 日・祝 17:00〜21:00(L.O.20:00) |
定休日 | 不定休 |
客席数 | 26席 |
客単価 | 2500円 |
経営母体 | ブラスアンドカンパニー株式会社 |
長浜淳之介 2006年9月15日取材