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次に流行るお店

「ちょっと一杯」から「しっかり食事」まで対応のショットバー
「SHALES BOYLE 小川町店」
(東京・小川町/ショットバー)

第193回 2007年10月27日

「SHALES BOYLE(シャルル・ボイル) 」外観
 靖国通りから少々路地を入った場所に、居心地の良さ満点のショットバーがある。学生から会社員まで客層は幅広い。

「お客様は30代の方が中心ですが、大学も近く、オフィス街でもありますから、学生さんや年配の方もたくさんお見えになります」 徒歩で15分ほど離れた神保町にあるSHALES BOYLE(シャルル・ボイル) の2号店、SHALES BOYLE小川町店の永田晴康さんは語る。

 明るく広々とした店内で、まず目を引くのが長いカウンター。見回せば、木と石をふんだんに使ったナチュラルで温かみのある内装。そして、カウンターの向こうには、気さくで話好きなスタッフ。訪れるお客が、「雰囲気と、スタッフの人柄の良さに魅かれる」と口をそろえるのもうなずける。


カウンター


内観

 カウンターでスタッフとの会話を楽しみながらグラスを傾けてもよし、友人たちとテーブル席でゆっくり飲んでもよし。ドリンク類は、バーボン中心のウィスキー、各種リキュール類をはじめ、お客の希望に満遍なく応えられる品揃えだ。ウィスキーをロックで頼めば、美しい球体の氷をサーブしてくれる。茨城県那珂市産の地ビール、「常陸野NEST BEER」も常備されている。フード類の充実振りは目を見張る。

 永田さんは「食事を済ませたお客様が立ち寄られることが多いですね」と言うが、ディナータイムにも十分に対応できるメニューが揃う。自家製のピザ、マルゲリータ(900円)、トロトロ玉子のオムライス(900円)は、ボリューミーな上にリーズナブル。食事としても、お酒のあとのシメとしても申し分ない。人気のシーザーサラダ(900円)をはじめとしたサラダ、その他、ツマミとして重宝する逸品メニューも豊富。これだけフードメニューが充実していれば、ちょっとしたパーティーも開けそうだ。実際、貸切もOKで、テーブル席とカウンター席をうまく活用した思い思いのスタイルで利用する団体客も少なくないという。

トロトロ玉子のオムライス(900円)


人気のシーザーサラダ(900円)

「店のレイアウトなどはアレンジがききますから、お客様なりの楽しみ方を見つけていただければと思います」とは、永田さんの弁。

 また、お客にとって嬉しいサービス方針も光る。開店早々の18:00から20:00までを「ハッピーアワー」と称し、カクテル類500円、フード類半額で提供するサービスを行うなど、馴染みやすさ、通いやすさを重視した試みは枚挙に暇がない。

 スタッフが心がけているのは、「愛のある接客」。家族や友人に接するように、愛情ある温かさで声をかけてくれる。バー特有の“上品さ”は感じられるが、“重苦しさ”はない。気さくで、明るいスタッフがいるからこそ、いつのまにか“常連”になってしまったというお客は後を絶たない。


マルゲリータ(900円)

「なにより、リラックスできる空間でありたいと思っています。従業員はみな、楽しみながらお客様に接していますから、お客様も気兼ねなくお声をかけていただければ」

 永田さんの言葉通り、スタッフが作り出すのはまさに癒しの空気。初対面のお客同士が互いにコミュニケーションを取り、いつしか友人になってしまうこともあるとか。
「路地にあって、しかもビルの2階ですから、なかなか入りにくいと思われているお客様もいらっしゃるかもしれません。ただ、一度お店に入ってみていただければ、すぐに楽しんでもらえると思いますよ」。スタッフの言葉に偽りはない。

「地域に密着しながら、より多くのお客様にこの店を知っていただきたい。それが今のところの目標です。そしていつかは“老舗”と呼ばれる店になれたら嬉しいですね」。永田さんが考える、将来の展望だ。

「最近はこの街にもバーが増えてきました。そんな中で、“バー初心者”の方が気軽に楽しんでもらえる店でもありたいと思います」

 極上のコミュニケーションに加え、おいしいお酒と料理。さまざまなタイプの人々が行きかう下町に、人情味溢れるショットバーが静かに根付いていく。


スタッフ


【SHALES BOYLE 小川町店】
住所 東京都千代田区神田小川町3-2 小川町SKビル2F
電話番号 03-3233-5559
営業時間 月〜金18:00〜翌4:00、土18:00〜0:00
定休日 日・祝
客席数 27席
客単価 3000円〜
経営母体 株式会社シャルルル ボイル
溝口敏正  2007年10月11日取材

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