次に流行るお店
地中海風の料理と名物チーズフォンデュをワインとともに楽しむ
「ワイン・南欧田舎料理とチーズフォンデュの店 バリスタ 青山店」
(東京・青山/ダイニングバー)
第194回 2007年11月3日
「バリスタ 」自慢のチーズフォンデュ
「ワイン・南欧田舎料理とチーズフォンデュの店 バリスタ 青山店」は2001年11月オープンで、“青山キラー通り”にあるおしゃれな雰囲気のダイニングバー。
店名の「バリスタ」はアメリカのコーヒー会社からネーミングの権利を得て立ち上げている。今のところは青山店1店のみの営業だ。
当初は昼はカフェ、夜はクラブとして営業していたが、02年に現在のような形に業態変更した。昼のランチにご飯物を導入しただけで、2週間で売り上げが3倍に増えたそうだ。
「バリスタ 」外観
「バリスタ 」店内
「青山という場所柄、近くにレコード会社や出版関係の会社も多いのですが、勤務時間が不規則な業態なのに、2時を過ぎるとランチが食べられる店が意外となかったんですね。そこは狙って改善しました」(支配人の高橋利之氏)。
ランチは11:30に始まって16:30までの時間帯で、日替わりも含め、ハンバーグ、とんかつなど洋食屋のメニューをドリンク付950円で提供している。それまでランチは680円でパンメニューを提供していたから、トータルで客単価も3割アップしたという。
夜はダイニングバーとしての営業になるが、常時20種類の酒屋やスーパーでは入手困難なワインを置いており、ボトルがなくなれば別のものを入荷するので、来るたびにさまざまな味のワインを楽しむことができる。フランス、イタリア、スペインといったヨーロッパのワインが中心で、グラスで700〜950円くらいの値段である。
また、入手困難な「ヒューガルデン」というベルギーのホワイトビールも、運がよければ味わうことができる(840円)。各種のカクテルもお勧めとのことだ。
料理の柱である南欧田舎料理は、フランス、イタリア、スペインのテイストが入り混じったような感じのメニューである。イタリアンをベースに、オリーブ油、トマト、ニンニクを使って味の基本を決めてはいるが、フレンチ風にたとえば鶏などのダシをきかせるといったようなものが多い。
スペインバルでは欠かせない、生ハムなどもこの店の人気メニューの1つである。パスタ、ピッツァの人気も高い。
名物のチーズフォンデュを勧める店内看板
名物として高橋支配人も推すチーズフォンデュは、スイスのグリュイエールチーズとエメンタールチーズをミックスし、火にかけて白ワインで溶かし、熱々のパンに絡めて食する。これから冬にかけて食べたくなる、どこか懐かしい素朴で深い味わいのする、スイスの伝統料理である(2400円)。プラス780円で、ジャガイモ、ブロッコリー、ニンジンなどの温野菜やソーセージなどの盛り合わせがあり、これらを絡めるとチーズフォンデュはいちだんと旨い。
夜の単価は4500円ほどで、チーズフォンデュ目当てに予約をして遠くから来店する人も多いという。
現在のところ、昼2回転、夜1回転といったところの顧客の入りで、男女比は半々くらい。最近は残業時間が延びてきたせいか、ディナーが込んでくる時間がだんだんと遅くなり、20:30頃になっていて、夕方早い時間がなかなか埋まらない悩みを抱えている。
そこで、同店ではハイネケン ジャパンが提案している、イタリアでレストランでの夕食前や帰宅前に、バーに気軽に立ち寄ってカジュアルにビールを楽しむ習慣「アペリティーボ」の日本版をつくりだそうとするイベント、「ハイネケン アペ」に10月より参加している。
「ハイネケン アペ」看板が店頭に。
「ハイネケン アペ」メニュー(日替)
「17:00から19:00くらいの集客が弱いので、なんとかアペが起爆剤になってくれればいいですね」と高橋支配人は期待する。
おつまみは、ボローニャソーセージ、イタリア風オムレツのフリッタータなど日替わりで3品ほどの料理をお皿に盛った1000円のセットを用意している。
高橋支配人
【ワイン・南欧田舎料理とチーズフォンデュの店 バリスタ】
住所 | 東京都渋谷区神宮前3-1-28第2真砂ビル1F |
電話番号 | 03-5786-0876 |
営業時間 | 月曜〜金曜 10:00〜24:00(L.O.22:30) 土曜 12:00〜24:00(L.O.22:30) 祝日 12:00〜21:00(L.O.20:30) |
定休日 | 日曜 |
客席数 | 34席 |
客単価 | ランチ950円、ディナー4500円 |
経営母体 | 有限会社タサカ企画 |
長浜 淳之介(ながはま じゅんのすけ) 2007年10月11日取材