二丁目のバンデラは二子山部屋出身で前頭筆頭として活躍した「元 豊ノ海」こと濱田真二氏が角界引退後、料理の修業を経て、新たな土俵の中心として選ばれた串焼き処である。

　店舗のオープンにあたり、濱田氏は串焼きを一から修行をし、串の刺し方、焼き方を学んだと言う。そして、新鮮で美味しいものを低客単価でお客さんに提供し続けるため、サラリーマンが気軽に一杯飲みたい、したがって“串と共にお酒を楽しむ”をコンセプトにした業態として串焼き処「二丁目のバンデラ」は誕生した。

　座席は62席で、お酒一杯サクッと飲めるためにカウンター席を設けた。軽くお酒を飲むのもよし、串焼きを片手にじっくり語り合うもよし。またゆっくり召し上がりたい方のために奥のテーブル席や掘りごたつの個室も用意されており、さまざまな用途に対応した使い勝手の良いお店だ。

　客層の狙いは30代後半〜50代前後の方、本当にお酒をたくさん飲みたい・気軽に飲みたい方がターゲットと当初は考えていた。しかし、平日の営業時間は19：00〜翌7：00、早い時間帯は20代〜30代の女性客も少なくはない。歌舞伎町という立地なので、最初は男性が多いと予想したのにもかかわらず、当初の予定からよい意味で裏切られて驚いている。

　人気メニューは当然「おすすめ串焼き盛り合わせ」　993円（焼き３本ともつ焼き２本）。その他にも、「レバー」198円、「どんこ生しいたけ」368円などの単品の串焼きも人気だ。食べたいものを 気兼ねなくの想いから串の注文は一本から受けている。また、よい串の食材が入らない日はメニューから取り除いているほど、食材には徹底したこだわりを持っている。


おすすめ串焼き


おすすめ串焼き

　さらに数量限定のバンデラオリジナルのメニュー「ふわふわ鶏まんじゅう」788円のほか、気軽にお酒の飲める一品料理として「さくさく山芋フライド山いも」504円も根強い人気を誇っている。


「ふわふわ鶏まんじゅう」788円

　ドリンクは「ザ・プレミアム・モルツ」578円が一番人気、また「元祖　焼酎ハイボール」473円といった昭和を感じる飲み物も人気を呼んでいる。

　落ち着いた雰囲気を醸し出すために店内全体を昭和レトロチックの内装で、照明や装飾も‘らしさ’のあるものばかりである。また、ビア樽で出来たカウンター席とは違い、店内奥の席はおちつける空間。ここでも、お客さんに楽しく飲んでいただくという濱田氏のこだわりが表れている。そして、BGMには８０年代を中心に歌謡曲が店内中に流れる。壁メニューもすべてスタッフの手書きで、また、個性あるポスターも壁に貼られており、見ているだけでどこか懐かしい気持ちになる。


「二丁目のバンデラ」　店内

“串焼き”という新たな土俵の上で『二丁目のバンデラ』が横綱になれるよう、今後の展開に期待した。

【二丁目のバンデラ】

住所	東京都新宿区歌舞伎町2-9-3　三径53ビル1F
電話番号	03-5272-4527
営業時間	月〜土 19:00〜翌07:00 祝日　17：00〜23：00 ＊ラストオーダーは閉店１時間前
定休日	日曜
客席数	62席
客単価	3000円
店舗URL	http://www.bandera.jp/
経営母体	株式会社NHO