次に流行るお店
祇園のような風情が溢れる神楽坂でフレンチと和食のハイブリット・くずしフレンチ
「LAROCHE KAMIKURA」
(東京・神楽坂/フレンチ)
第213回 2008年4月9日
ロティサリーチキン
ランチでさえも一ヶ月前から予約が必要となるほどのまさに満員御礼の盛況ぶりであった。そんな中、今回は新スタイルで待望のセカンドラインとして2008年2月22日に神楽坂の路地裏の飲食ビル3Fに「LAROCHE KAMIKURA」がグランドオープンした。1階には同じ経営の「蕎麦 練り屋 文楽」が入っている。
「LAROCHE KAMIKURA」 1階にある看板
「LAROCHE KAMIKURA」 カウンター
「LAROCHE KAMIKURA」 テーブル席
店の作り自体はもともとビルインだったので、どうしてもオリジナルなものを作りたいというこだわりから、築50年の家屋をそのまま生かし、「伝統」と「新」を上手くコラボレーションした祇園のような雰囲気を醸し出している「本家レストランカミクラ」。それとコンセプトを逆にし、店内の作りは南欧的な雰囲気に「和」を加え、カジュアルスタイルのレストランに仕上げられている。
料理の特徴でもあり、本場の味をお客様に堪能してもらえるようにわざわざフランスからロティサリー専用のオーブンを取り寄せた。「直接火で炙るので和食の焼き鳥のように、外側がパリッとしてて中身がとてもジューシーに仕上がります」と、文商事の外食本部長、渡辺氏は語る。
フランスから取り寄せた、ロティサリー
店名の由来は、フランスのワイナリーのシャブリの名門「ドメーヌ・ラロッシュ」からの協力が得れたため、そのままラロッシュワインの名前から引用したそうだ。もちろん、品質へのこだわりの店名の一部でもあるラロッシュワインが一番人気。
客層は30代〜60代後半と幅広く、本当に料理をゆっくり楽しみたい、ワインを飲みながらゆっくり寛ぎたいという客層から愛させている。立地が神楽坂というのもあって、当然ディナーは、接待需要や恋人と利用する人も多い。
料理は、「ロティサリーコース」4500円と「鶯神楽の石畳コース」6000円の2コースのみ。アラカルトはない。もちろんコース料理は季節によって2〜3ヶ月に一度中身が変更される。どれもお客様の立場に立って気軽に楽しんで頂く為に考えたメニューとなっている。フランス同様に長い時間をかけて食事を取る習慣を取り入れたいと、食べやすく、量を少なめにし、皿数を10枚に増やした。
ロティサリーコースの料理一例
鶯神楽の石畳コース料理の料理1例
同経営の「神楽坂Saryo」の名を冠したデザート
この意図は、フレンチのよい点と和食のよい点を融合した形で表現。言うなれば、「くずし割烹」の発想を取り入れた。もともとのレストランカミクラでの「お箸で食べられるフレンチ」からの影響を色濃く受け継いでいる。その最たる部分は、〆のお茶漬け。お米を食べて最後を締め納得して帰ってもらう和食の発想だ。
フレンチの多い神楽坂エリア、それに和の割烹の要素を融合させた、カジュアルな神楽坂スタイルの店に仕上がっている。
【LAROCHE KAMIKURA】
住所 | 東京都新宿区神楽坂3-1 クレール神楽坂Ⅱ 3F |
電話番号 | 03-3266-1551 |
営業時間 | 17:30〜23:00(L.O.22:00) |
定休日 | 不定休 |
客席数 | 43席 |
客単価 | 6500円(通常平均) 4500円(宴会平均) |
目標月商 | |
開店日 | 2008年2月22日 |
経営母体 | 文商事株式会社 |
※取材当時の情報です。変更されている可能性がありますので訪問される場合は、店舗にご確認下さい。
高 振(こう しん) 2008年3月24日取材