次に流行るお店
大人がウィークリーに使える新感覚の王道イタリアン
「IL Casita」
(東京・赤坂/イタリアン)
第217回 2008年5月14日
海の幸のスパゲッティーニ(2人前3600円)
表参道の人気アジアンフレンチ「カシータ」の4号店にあたり、今回は高橋滋オーナーがかねてより開業したかったという、イタリアンにチャレンジした。
大人の男女がウィークリーに普段使いできる店を目指しており、シンプルな王道を行くイタリアンを提供するコンセプト。ファインダイニングとカジュアルダイニングのちょうど中間のゾーンを狙っている。
客単価は7000〜8000円で、平均すれば7500円といったところだ。
全般に白い壁とダークブラウンのインテリアで構成したスタイリッシュなタッチの内装ではあるが、エントランス正面にオープンキッチンを配し、シズル感を演出。イタリアの市場をイメージして、フルオープンのキッチン前にあるショーケースには食材が並んでおり、シェフと話しをしながらメニューを決めることができる。
「IL Casita」 店内
「運が良ければ仕込み中の生ハムの切れ端をもらったりと、ツマミ食いをしながら食材選びができます。食前酒をワゴンでお客さんの席まで運んできて、目の前でサービスする演出も好評です」と、マネージャーは、この店ならではのサービスについて語った。
食前酒はシャンパンとビールのオーダーが多いが、イチオシは旬のフルーツを使ったシャンパンカクテル(1200円)だそうだ。
人気メニューの「ミラノ風カツレツ」(3200円)は三重県のブランド豚「松阪豚」140gを使い、ルッコラとトマトのサラダを添えて、大皿いっぱいの盛り付けで提供される。チーズをまぶした薄めの衣が香ばしく、バルサミコ酢とあえたソースでいただく。
「ミラノ風カツレツ」(3200円)
また、「シェフのおすすめ! 海の幸のスパゲッティーニ」(2人前3600円)は、オリーブオイルベースのぺスカトーレ・ビアンコで、エビ、アサリ、ムール貝、イカなど旬の魚介類を使ったシンプルなパスタ。あえて2人前でメニューに記している。
前菜では「近江牛フィレ肉のカルパッチョ」(2900円)は、サシがきれいに入った近江牛を使った逸品である。
「近江牛フィレ肉のカルパッチョ」(2900円)
コース料理もあるが、中でも5500円の「レディースコース」は、メインの「ムール貝の白ワイン蒸しスープ仕立て」を食したのちに、残りのスープをライスに加えてリゾットにすることができるので、好評を得ているという。
現在のところ顧客の男女比は半々で、接待需要も多い反面、OLの2人組も多い。23時以降は深夜メニューに切り替わりアイテム数は減るが、翌3時までオープンしているのでクラブアフターで訪れる人も増加傾向にある
これから夏にかけてはTBS新社屋が見えるテラス席もあるので、夜景も楽しめるだろう。
“奇跡のレストラン”と称えられる「カシータ」ならではの高いホスピタリティで、イタリアンに新風を吹き込む店である。
スタッフの皆さん
【IL Casita】
住所 | 東京都港区赤坂4-3-6 HitotsugiLip5F |
電話番号 | 03-5572-6655 |
営業時間 | 15:00〜翌3:00 |
定休日 | 無休 |
客席数 | 104席 |
客単価 | 7500円 |
開店日 | 2008年3月24日 |
経営母体 | 株式会社スターズトレーディング |
※取材当時の情報です。変更されている可能性がありますので訪問される場合は、店舗にご確認下さい。
長浜 淳之介(ながはま じゅんのすけ) 2008年4月9日取材