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次に流行るお店

毎日通いたい六本木の「街のラテン食堂」。
「BUENA GARDEN CAFE」
(東京・六本木/カフェ)

第220回 2008年6月4日

オススメの「アロス・コン・ポジョ(中南米風チキンライス)」
 2008年4月18日、開業から5周年を向かえ大幅リニューアルをした六本木ヒルズ・ヒルサイドB2F、毛利庭園前にオープンしたのが「BUENA GARDEN CAFE(ブエナ ガーデン カフェ)」だ。

「A971」や「WIRED CAFE」などを手がけるカフェ・カンパニー株式会社が生み出した、新業態のカフェである。コンセプトは「NUEVO LATINO(ヌエボ ラティーノ)」。「NUEVO LATINO」とは、中南米やラテンヨーロッパで育まれてきたラテン文化が南米諸国の玄関口であるマイアミから発信され、NYに渡り、様々な国の多様な文化が融合された、新しいラテンスタイルのことだ。

 ターゲット層は六本木近辺で生活している人、働いている人だ。毎日来ても飽きない店、気軽に立ち寄れる店、そして何より家にいる感覚で楽しめる店を目指している。


「BUENA GARDEN CAFE(ブエナ ガーデン カフェ)」 外観

 料理のベースはラテンの家庭料理。メニューを開くと、色鮮やかな料理の数々が写真つきで飛び込んでくる。「飲むサラダ ガスパチョ」(500円)、「豚バラ肉のから揚げ」(800円)、「塩だらのコロッケ」(780円)、特製のエスプレッソコーヒーダレに1日漬け込んでからグリルした、「コーヒー豆で漬け込んだスペアリブのグリル」(1600円)、メキシコの女性画家「フリーダ・カーロ」の名前をつけた季節ごとの彩り豊かなフルーツを使ったサラダ「フリーダカーロのサラダ」(1300円)、そして自家製「ドルセ・デ・レチェ」のスウィーツなどが取り揃えてある。前菜からメイン、デザートまで、450円〜2980円で楽しめる。


コーヒー豆に漬け込んだスペアリブのグリル


フリーダカーロのサラダ

 現在一番人気は「塩だらのコロッケ」。トマトと赤ピーマンのソースにつけて食べるこの料理は、魚料理が身近な日本人の舌とマッチする。大勢でお酒と一緒に楽しむのにもうってつけだ。


塩だらのコロッケ

 おススメはオリジナルアレンジの中南米のお袋の味「アロス・コン・ポジョ(中南米風チキンライス)」。「いらして下さった皆様に食べてもらいたい。」と店長の小倉直樹氏が語るこの一品。“GARDEN(=緑)”をイメージし、ほうれん草とコリアンダーで炊き込んだご飯に、ジューシーな骨付きチキンをのせた。チキンはかぶりついて食べるもよし、ほぐしてライスと混ぜて食べるもよし、色んな食べ方で楽しめるのが魅力だ。また、「家で家族や恋人と食べる感じにしたい。」という想いからボリューミーにしてあるのも特徴である。みんなでシェアして食べてほしい、家にいる感覚で食べてほしい、というのが小倉店長やスタッフの願いだ。

 さらに日本ではここでしかお目にかかれないもの、それが「サクラ醤油」だ。ブラジルで日系移民が大豆ととうもろこしで作ったこの醤油は、肉料理との相性も抜群。「焼きそば サルタード」(1300円)はこのサクラ醤油を使用した焼きそばだ。ぜひ一度試してほしい。

 ドリンクも豊富だ。テキーラ、ラム、さとうきびの蒸留酒「カシャーサ」などから、ジン、ウォッカ、カクテル、ウィスキー、ブランデー、焼酎、そしてビールも10種類そろえた。ビール10種のうち7種は中南米のものを用意。「カジュアルに飲めるように」とあえてビンのまま提供している。ラテン色に染められた店内でビンのままで飲むスタイルがBUENA流だ。

 夜の店内を一層盛り上げるのはやはりテキーラ。緑(ライム)・赤(トマトジュース)・白(テキーラ)の3色のショットグラスでメキシコの国旗をイメージした「メキシカンテキーラ」(1200円)は口の中でミックスさせて飲むのがおススメ。


テキーラフライト

 またオープン当初は少なかったワインも最近多数取り揃えるようになった。シャブリ、ソーヴィニョンブランなどの王道のワインはメキシコ産とナパ産を用意。その他にもスペイン王室御用達、当主の娘の結婚式の招待状用に描いた、ワイナリーまでの地図がもとになっているラベルが印象的な「サンティアゴ・ルイス」。花の香りが特徴的で、そのラベルから女性にはとても縁起が良い、ストーリー性があるワインだ。


娘の結婚式の招待状用に描いたサンティアゴ・ルイス

 また現地では水と同じくらい手頃に飲まれている「カザルガルシア」、他ではなかなか出会えないメキシコ産のワインもおいてある。

 こだわりは、もちろん内装にも及んでいる。「街の食堂」のイメージを大切にした店内は、木を基調とした温かみのある空間に仕上がっている。スタッフの制服もカジュアルな白。さらにタイルを埋め込んでつくったオリジナルのテーブルや、素朴で機能性が高いチャーチチェアが店内に温かみをそえる。


「BUENA GARDEN CAFE」 テーブル席


「BUENA GARDEN CAFE」 ラウンジ


グループでも楽しめる店内と毛利庭園を臨むテラス席

 女性ひとりでも過ごしやすいテーブル席や、「ちょっと一杯」に使えるカウンター席、グループで個室としても使えるボックス席などを用意。もちろん毛利庭園前には開放的なテラス席もある。天気の良い休日はテラス席が人気のようだ。

 オープンから1ヶ月。色んなものをつめこみすぎたかもしれない、と言うくらい進化をし続けている。今後は、もっと低価格な料理やドリンクを増やし、、さらにはファミリーにも楽しんでもらえる空間にする予定だ。

 とどまることを知らない「街のラテン食堂」から目が離せない。


店長小倉氏とメニューディレクター橋本氏、スタッフの皆さんとともに


【BUENA GARDEN CAFE】
住所 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ ヒルサイドB2F
電話番号 03-3402-2733
営業時間 月〜土  11:00~翌4:00
日・祝日 11:00~24:00
定休日 無休(ただし、施設休館日に準ず)
客席数 74席
客単価 4000円
開店日 2008年4月18日
経営母体 カフェ・カンパニー株式会社
※取材当時の情報です。変更されている可能性がありますので訪問される場合は、店舗にご確認下さい。
綱嶋 辰典   2008年5月20日取材

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