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次に流行るお店

いけすで泳ぐ、イカを目の前で活作りに。新鮮な魚介が自慢の居酒魚屋を謳う店
「かまたの浜蔵」
(蒲田/和風居酒屋)

第232回 2008年9月3日

浜蔵名物・いかの活造り
 賑やかな蒲田駅西口。駅から徒歩3分の好立地に、「新鮮な魚でちょっと一杯」が気軽に楽しめる居酒魚屋が8月13日にオープンした。

 エレベータを5階まであがり、引き戸を開けると、まず目に飛び込んでくるのは、ブルーのいけすだ。中を覗けば、つやつやとしたイカが勢いよく泳ぎ回る。


入口


店内のいけすの中には、新鮮なイカが泳ぐ

 店内は、5階にカウンター席と掘りごたつ式のテーブル席、さらに6階に最大16名まで対応可能な個室席も備える。白木をふんだんに使っており、清潔感のある落ち着いた空間。いけすの水音とジャズが心地よく耳に流れ込んでくる、大人が寛ぐための場所といえる。

「かまたの浜蔵」のイチオシ料理はなんと言っても、「いかの活造り」。海に近い状態を徹底的に管理するいけすで泳ぐイカを、注文を受けてはじめていけすから取り出し、さばいていく。

 まず、ゲソの部分をお客さんのもとへ。今さばいたことを証明するかのように、元気に動いており、目でもその新鮮さを感じることができる。このゲソは、天ぷらか塩焼き、お客さんの好みに合わせて調理される。


動いたまま運ばれてくるゲソ


こんな注意書きも


イカに噛まれないよう軍手をして、さばいていく

 その後に待望の刺身が登場。白く透き通り、身が白く輝いている。箸でつまめば、刺身のほうから箸に吸い付いてくるような感覚だ。口に運べば、しっかりとした食感と甘みが口いっぱいに広がる。また、新鮮ゆえに肝もくさみや苦味がなく、甘みがある。是非、しょうゆに溶き、きも醤油で刺身を楽しみたい。

 他の魚介も、まぐろで有名な三崎港から直送されたものを使用。3種がのった「浜蔵盛り」(980円)など、リーズナブルな値段で刺身を楽しむことができる。また、グランドメニューのほかに、その日の仕入れに合わせて調理される、旬を感じることができる日替わりメニューも7〜10種類ほど用意される。


刺身の盛り合わせ。旬の魚が存分に楽しめる


いけすには、伊勢えびも

 和食に始まり、洋食や中華など枠にとらわれず修行をしてきたこの道30年の料理長の稲葉氏が腕を奮うのは、魚料理だけではない。

 野菜の旨みを引き出すボリュームある「ごぼうの天ぷら」(580円)や、5時間かけて丁寧に下ごしらえした牛すじを、野菜を2時間かけてとろとろにしたスープで煮込む「牛スジの塩煮込み」などが揃う。また、酒の肴にぴったりの「鯵のなめろう」(680円)も、刺身でも存分に楽しめる鯵を贅沢になめろうにし、味付けには自家製のにんにく味噌を使う、他店とは少し異なるオリジナルの味わい。

 新鮮な素材をふんだんにつかったメニューに合わせたい酒は、麦焼酎「中々」など通好みのものから、日本酒、カクテル、ワインまで厳選されたものが揃う。

 こんな「かまたの浜蔵」を手がけるのは、「黒ぶた ちんとん」などを経営する株式会社ワイズフードシステム(渋谷区恵比寿)。

 客層は、店がターゲットとする30代後半以上の男性が中心。客単価は4,000円。サラリーマンが気軽に楽しめる値段設定と、魚にうるさい50代以上の世代をも満足させるこだわりの魚介が人気の秘密といえるだろう。

 店長の須藤義春氏は「原油高の影響などもあって、魚介の安定して仕入れるのが難しい現状があります。でも、そんな中でもお客さまに楽しんでいただけるよう、新鮮なものだけにこだわって、提供していきたいですね。」と語る。

 接待でも、友人同士でも楽しめる、サラリーマンならば押さえておきたい店といえるだろう。


【かまたの浜蔵】
住所 東京都大田区西蒲田7-5-6 蒲田西口駅前ビル5F
電話番号 03-5713-0411
営業時間 17:00〜23:30(LO22:30)
定休日 無休
客席数 68席
客単価 4,000円
目標月商
開店日 2008年8月13日
経営母体 株式会社ワイズフードシステム
※取材当時の情報です。変更されている可能性がありますので訪問される場合は、店舗にご確認下さい。
鈴木 明日香(すずき あすか)     2008年9月2日取材

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