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次に流行るお店

安心・安全はもちろん、外食ならではの+αを味わえる“日上食”の定食屋
「フクラ家 目黒東口店」
(手作り料理の定食屋/目黒)

第237回 2008年10月8日

新鮮な素材を活かした、広島産牡蠣と玄海鯵のフライ800円
 暖簾をくぐり、丸椅子に腰掛け、「今日の定食は何?」とおばちゃんに尋ねる・・・。そんな定食屋のイメージとは、まったく異なる石造りの洒落た外観の定食屋が、目黒駅東口より徒歩3分の場所に8月5日にオープンした。

 その名も「フクラ家(ふくらや)」。ふっくらと炊き上がったご飯からふんわり上がる湯気や、あたたかい家庭をイメージしている。なんとも優しい響きのある店名だ。


フクラ家目黒店 外観

 店内は、木の温もりを感じる、白を基調としたすっきりとまとまった空間。ランチ時に活躍するカウンター席をはじめ、2名用ボックス席や、可動式のテーブル席など、定食屋としても、家族連れやグループでの食事会も楽しめる作りになっている。


すっきりとした寛ぎの空間

 同店のこだわりは、「食材の安全性」と「手作り」。米は、タニシやドジョウのいる田んぼで“微生物農法”で育てたものを、お味噌も日本全国の銘柄から厳選したものを使用。卵も全国の銘柄を食し、それだけではなく現地に足を運び、その生育状況や環境をチェックしたうえで決定した、三重県勢和村の“美容卵”を使う。

 「いくら味がよくても、その製造環境が悪ければ使用しません。現地まで足を運んだ結果、使うのをやめたという食材も多いんですよ」と話すのは、㈱シオ井・専務取締役の力武幸一氏。

 また、料理は手作りにこだわり、素材を生かす事に注力する。厨房スタッフは、朝から仕込みに相当な時間を割くことになるが、この厨房業務をマニュアル化し、今後チェーン展開をしていくにあたってもこのクオリティを保つことができるシステムを確立したと胸を張る。これがフクラ家の掲げる、1店舗で可能なオペレーション・クオリティは2,000店舗になっても必ず実現できるという、手作り宣言「1=2,000」だ。

 また、「日常の食事こそが大事だと思うんです」と話すとおり、フクラ家で提供されるのは誰もが一度は口にしたことがある料理が基本だ。しかし、家庭でも味わえる料理を外食でするからこそ、+αを感じるようなものをと日常食が“日上食”となること目指す。

 とはいえ価格帯は、客単価平均でランチが800円、ディナー時(定食利用)で1,000円とリーズナブルだ。

 また、同店の特徴としては、ディナータイムには通常のレギュラーメニューに加え、本日のおすすめメニューが登場すること。また、酒も20種類以上揃う焼酎をはじめ、ビール、日本酒、梅酒など各種が用意され、夜は定食屋としてだけではなく、グループでの食事の場としても提案をしていく。


単品で旬の味わいを、焼津藁焼きかつお600円


人気のメニューがずらりと揃った、特上フクラ家膳1,090円※ランチ限定

 人気が高いのは、終日690円で楽しめる「日替り膳」。一汁三菜のバランスのよいメニューだ。そして、こだわりの米をつかったご飯は、白米・玄米・十穀玄米から選べ、定食であれば差額は発生しないのも嬉しい。

「半数のお客さまは、玄米か十穀玄米を選ばれますね。人気の理由は最近の健康ブームもあるのでしょうが、特に玄米は一粒ずつ選りすぐった上質なもののみを使用しているので、うちの店の玄米を好んでくださる方も多いようです」とお客さまの5割近くが女性というのも頷ける。


さっぱりといただけてヘルシーな、温しゃぶ膳870円

 また、こちらは定食ならば80円追加、単品であれば250円だが、注文してから専用の“土釜”で20分かけて炊き上げるご飯も選択できる。土釜ならではの、蓄熱炊飯と釜の内側の炭の遠赤外線効果でふっくらと、旨み・甘みがより凝縮されて、炊き上がる絶品のご飯だ。


さらりと楽しみたい玄海鯵の御茶漬け膳830円

 他にも、旬を活かしたメニューや、酒を飲んだ後にもさらっと楽しめるメニューなども充実している。また、毎日使っても飽きないようにと、定食とセットの味噌汁は出汁ももちろん店でとり、具材だけでなく味噌も日替わりというから驚きだ。


玄米でも楽しめる、東京オムライス720円

 定食屋というと和食のイメージが強いが、人気の「東京オムライス」などの洋食メニューも充実。こだわりの玄米を使ったもっちりとした玄米ぱんも、オリジナルで人気だという。食後に楽しみたいコーヒーも、有機栽培の豆を使用。食後のほっと一息も上質なものへと変えてくれる。

 目黒店が6店舗目となる、フクラ家を経営するのは㈱シオ井(千代田区麹町4-7-2、代表塩井賢一)。代表取締役社長である塩井氏も、今回お話を伺った力武氏も、まちの台所として定着を見せた「ほっかほっか亭(現・ホットモット)」や「めしや丼(現・やよい軒)」を手がけてきた人物。

「これまでの事業展開にはなかった、コストや利益だけではなく、安心・安全とお客さまに新しい感動を与えられる店にしていきたいと思っています。今後は、舌の肥えたこだわりの強い人が多い関東で鍛えあげられた素材と技術を持って、地方への展開を考えています。そして、やはり食事は家庭が基本であると思うので、家庭の食事が豊かになるお手伝いができるようなテイクアウト店を西新宿に出店することも決まっています。より、お客さまの食事が日上食になるよう、フクラ家がサポートできればと思っています」と力武氏は語る。

 フクラ家の取組みとこだわり、また、財布にも優しいリーズナブルな価格で、私たちの食事が食べるだけではない「日上食」になる日は近いのではないだろうか。


【フクラ家 目黒東口店】
住所 東京都品川区上大崎2-13-35 ニューフジビル1F
電話番号 03-6277-2031 
営業時間 11:00〜23:00 (L.O. 22:30)
※ディナータイムは17:00〜
定休日 無休
客席数 67席
客単価 ランチ800円、ディナー1,000円
目標月商
開店日 2008年8月5日
経営母体 株式会社シオ井
※取材当時の情報です。変更されている可能性がありますので訪問される場合は、店舗にご確認下さい。
鈴木 明日香(すずき あすか)     2008年10月3日取材

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