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次に流行るお店

お祭りのような賑やかさで元気になれる、品川駅前の串揚げとおでんが自慢の立呑処
「串揚立呑 日向食堂 品川店」
(品川/串揚げ・おでん)

第244回 2008年12月3日

これからの季節にぴったりな、あったかおでん
新幹線乗車駅として、エキナカやアトレなど賑わいを見せる品川駅。駅前にオフィスビルが立ち並ぶ、利用客の多い駅の1つだ。そんな品川駅港南口から徒歩30秒のところに、11月1日にオープンしたのが「日向食堂 品川店」。2006年6月1日にオープンした新宿三丁目店についで、2店舗目。経営するのは、株式会社日向(新宿区新宿)。「とにかく立地にこだわっています」と話すのは、代表取締役の中嶽敏朗さん。今回紹介する品川店も、新宿三丁目店も駅からの近さが魅力の1つである。


外観

 中嶽さんご出身が宮崎県の日向であることから、名付けられた「日向食堂」。店で使われている魚介類は宮崎の漁師さんから直送されており、チキン南蛮や宮崎地鶏の炭火焼など、宮崎の郷土料理も並ぶ。

 店内は、完全な立ち呑みスタイルで、わいわいと楽しめるスタイル。「賑やかに楽しめる店です。スタッフも明るい気さくな人間ばかりなので、笑い声が絶えませんね。毎日お祭りのような賑やかさです。」


営業時間ともなれば、多くのお客さまで賑わいをみせる。

 立ち呑みというと、男性ばかりかと思いきや女性も半数近く訪れると言う。そして、オープンして1ヶ月弱でありながら、すでにリピーターで賑わっているというから驚きだ。新宿店のほうでも、やはりリピーターのお客さまが多いのだという。

 リピーターが多い理由は、元気になれる店の雰囲気はもちろんだが、やはりフレンチやイタリアンなど様々なジャンルを経験している料理長の北村さんの作る料理の数々に魅了されているからだろう。


名物の串揚げは、オリジナルのソースがかかったスタイル。

 まず、店舗名にも掲げている名物の串揚げ。1本50円〜で、細かく砕いたパン粉を使い薄い衣でからっと揚げられた、軽い食感が自慢だ。いわゆる“二度付け禁止”の大阪風の串揚げとは異なり、それぞれの素材に合わせたソースが添えられている。ブロッコリー串にはアンチョビのソース、鶏南蛮串にはたっぷりのタルタルソースなど、味わいは様々だ。レギュラーメニューに加えて、旬の食材を使った串揚げも見逃せない。


よく煮込まれたおでんは、冬の醍醐味


人気の袋玉(300円)は、このボリューム。

 さらに見逃せないのが、これからの寒い季節に恋しくなる、おでん。日向食堂のおでんは、昆布と原木しいたけを出汁を白醤油で仕上げた、コクのある関西風の味わい。15種類ほどあるネタはどちらかというと関東風。中でも一番人気は「袋玉」(300円)という、きんちゃくになった油揚げの中に、それぞれ下処理がされた4種類ほどの具材が入ったもの。中身は日替わりで、今日は何かな、と楽しみおとずれる方も多いのだとか。


他ではなかなか味わえない、珍棒300円。

 他にも、宮崎県のとある地方の名物だと言う、珍棒(1本300円)。長細く揚げ春巻きのような雰囲気だが、海老やちくわ大葉、山葵漬けなどを巻いた、止まらなくなる一品だ。醤油を少したらして食べるのがオススメだそう。


これがキムチ?!と思わず驚いてしまう、白キムチ300円。

 また、満腹になった後の酒の肴としてもぴったりな「白キムチ」(300円)は、リピーターにも人気の一品で、料理長の自信作だ。秘伝のタレに漬け込んだ、真っ白でありながらピリッと辛い、まさにキムチの味わいが楽しめる。


宮崎といえば、やはり地鶏!地鶏の炭火焼650円。

 このような料理と合わせるのは、やはり宮崎の焼酎。20種類ほど用意しており、色々と飲み比べるのも面白い。他にも、日本酒も4種類ほど、カチ割り氷を入れたワインなども用意されており、料理も酒もすすんでしまいそうだ。

 「これからも多くの方に楽しんでもらえるような、店にしていきたいですね。リピーターの方にもずっと楽しんでいただけるよう、メニューにも工夫していきます。」と中嶽さん。

 ちょっと飲み足りないときの二次会にも、ちょっと一杯にもぴったりの同店。ついつい長居してしまいそうな、居心地のよい店だ。


【串揚立呑 日向食堂 品川店】
住所 東京都港区港南2-14-10
電話番号 03-5462-8760
営業時間 17:00〜26:00(LO25:00)
定休日 無休
客席数 25席
客単価 2000円
目標月商
開店日 2008年11月1日
経営母体 株式会社日向
※取材当時の情報です。変更されている可能性がありますので訪問される場合は、店舗にご確認下さい。
鈴木 明日香(すずき あすか)     2008年11月25日取材

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