次に流行るお店
人と自然が織り成す「一旬/一瞬」を味わう食空間
「天空の庭 星のなる木(てんくうのにわ ほしのなるき)」
(東京・池袋/創作和食・新懐石)
第261回 2009年3月31日
オリジナルの新懐石料理が楽しめる。
吟味した旬の食材を取り入れる懐石コース
運営するのは、銀座や横浜にある「クルーズ・クルーズ」など5店舗の飲食店を経営する株式会社銀座クルーズ(中央区銀座5-2-1 銀座東芝ビル8F、代表取締役会長 南 有子)。今回紹介する「天空の庭 星のなる木」は、「青山 星のなる木」の姉妹店。『伝統と革新』をテーマにしたオリジナルの新懐石を夜景を見ながら、リーズナブルに味わえる。
植物の緑が目に鮮やかな外観。
サイン。
入口の階段の床にも緑。
世界的庭園デザイナーによる憩いの場“緑の扉”を再現。
広いエントランスを抜け、店内に入るとすぐに見えてくるのは“緑の扉”。園芸界で最も権威があるといわれる「チェルシー・フラワー・ショー」で3年連続受賞の世界初ゴールドメダリスト石原和幸さんによるもの。「天空の庭」のシンボル的存在だ。石原和幸さんの生まれは長崎県大島。「天空の庭」の経営母体となる造船会社も大島が発祥地ということで、縁が深く、同郷のよしみとしてのコラボレーション。
焼酎「星のなる木」。長崎の名水を使用した自社ブランドの限定酒。
自社ブランドの飲み物は焼酎をはじめ、ビール、ワイン、さんざしジュースと幅広い。原料は麦、芋だけでなく、トマト、竹とユニークに富んでいる。中でも年間800本という限定生産の焼酎「星のなる木」は、系列店でも評価が高い。良質なさつま芋(紅あずま)を原料に、長崎の名水「伊佐の浦川」を使用。一釜(2キロリットル)から、初垂(はなたれ)100?だけを採取した稀少な焼酎。支配人はソムリエで、100種類以上のお酒を網羅している。
繊細で見た目に麗しい盛り付けの和懐石。
提供する料理は、オリジナルの創作和食。肉や魚、野菜、米などひとつひとつ厳選した食材を料理長が独自にアレンジ。季節に応じてメニューを一新し、デザートは日替わり。「切る、煮る、蒸す、焼く、ほぐす、からめる」など何通りもの調理法を使い、ひとつの食材で幾通りもの味覚を満喫できるアラカルト・メニューがあるのも、この店ならでは。
オススメはやはり、7000円からの懐石コースだという。先附けから椀物、造り、凌ぎ、合肴、強肴、食事、甘味まで、外の景色も味わいつつ、ひとつの流れの中で食事ができる。コースは一期一会(7000円)、星樹(10000円)、銀河(15000円 ※要予約)の三種類。
星樹の食事として提供される御飯は、幻の米といわれる木島平「越光」を竈で炊き上げ、香りづけに焼酎を使ったもの。独特のツヤと甘みがあり、青山店でも好評だという。
ランチタイム限定の懐石お重。
ランチメニューはお重の花鳥風月(2100円)、コースの天空の庭(3500円)、百花繚乱(5000円)の3種類。
ディナー時の店内。
個室メインに、各種パーティにも十分対応できるスペース。
個室数は7部屋、162席。各部屋の仕切りを取り払い、より広いスペースで利用することも出来る。披露宴やレストランウエディングの他、同窓会などのパーティにも対応。オープンして間もないが、すでに予約が多数入っているという。
臨む景色はもちろん、各部屋の質感、雰囲気にも特色があり、部屋の名前も「天空」「光」「風」「大地」など、自然にちなんだものになっている。
「季節によって、景色と料理が変わります。昼から夜、そして春夏秋冬、それこそ秒単位で見える景色が違ってきます。その移ろいと旬のお料理、それによく合うお酒を多くの方に味わっていただければ有難いですね」とお店の広報を担当する銀座クルーズの山岸さん。
チャレンジ精神旺盛な会社が築き上げた地上220mにある、オトナのためのアミューズメントパーク。空のとなり、緑の真中にあるお店を多くの人が訪れるに違いない。
【天空の庭 星のなる木】
住所 | 東京都豊島区東池袋3−1 サンシャイン60 59F |
電話番号 | 03-5485-3939 |
営業時間 | ランチ 11:30〜15:00 ディナー 月〜土17:00〜23:00/日・祝17:00〜22:00 |
定休日 | 無休 |
客席数 | 162席 |
客単価 | ランチ2100円〜、ディナー7000円〜 |
目標月商 | |
開店日 | 2009年3月18日 |
経営母体 | 株式会社銀座クルーズ |
※取材当時の情報です。変更されている可能性がありますので訪問される場合は、店舗にご確認下さい。
水口 海(みずぐち うみ) 2009年3月19日取材