次に流行るお店
約130年の歴史をもつウィーンの老舗カフェの空間、味、サービスを再現したカフェ&レストラン
「CAFE LANDTMANN(カフェ ラントマン)青山店」
(青山/喫茶・オーストリア料理)
第264回 2009年4月21日
定番の代表的ウィーン菓子「ザッハトルテ」は1日80〜100個売れる。
ウィーンで最もエレガントなカフェと謳われたカフェ・ラントマンが初上陸。
カジュアルテイストのカフェやイタリアンレストランなどの外食チェーンを全国に展開するジローレストランシステム株式会社(渋谷区渋谷2丁目12番24号、代表取締役・荒井一義社長)が運営する。オーストリアのカフェ、料理、そして文化に惚れこんだ荒井氏が、「CAFE LANDTMANN(カフェ ラントマン)」と提携。同社スタッフをウイーンにあるラントマンへ派遣し、研修を積んだ。本格的なオーストリア料理を提供する、料理にも力を置いたカフェだ。
ウィーン風仔牛のカツレツ「ヴィナー・シュニッツェル」 2000円。
約130年の歴史を持つ老舗カフェ「CAFE LANDTMANN(カフェ ラントマン)」。1873年10月にFranz Landtmann氏によって音楽の都・ウィーンで“最もエレガントなカフェ”として誕生。以来、社交界や数々の著名人の交流場として利用されてきたという。オーナーがQuerfeld家に受け継がれた今も、バリエーション豊かなカフェメニューと伝統ある料理の人気は衰えていない。そして、情緒溢れる店内の雰囲気と本店の味をそのままに青山で具現したのが「CAFE LANDTMANN(カフェ ラントマン)青山店」。
本店のクラシカルな雰囲気を再現した店内。
同店の自信作「ラントマントルテ」 650円。
店名に由来するトルテは、同店プロデュースのスタッフ、シェフ共に薦める自信作。「ラントマントルテ」(650円)はアーモンドパウダーや胡桃などのナッツを使用したシナモン風味の生地がベース。そこにキャラメルのバタークリーム、オレンジとリキュールのクリームの3層構成。表面にフランボワーズソースをコーティングした彩り豊かなケーキ。
ウィーンを代表するケーキ「ザッハトルテ」650円。
定番の代表的ウィーン菓子「ザッハトルテ」(650円)は1日80〜100個は売れるという人気商品。
ウィーン伝統のお菓子「カッテージチーズのムース」 700円。
チーズのやさしい味わいに、バニラビーンズたっぷりのカスタードクリームを使ったソースで作られたカッテージチーズのムースも好評。テイクアウトは不可なので、同店でしか味わえない。
ウィーンのカフェには、ミルクやホイップクリーム、モーツァルト・リキュール(チョコレート・リキュール)などのアルコールを使ったアレンジコーヒーが数多くある。「アインシュペンナー」(900円)は「一頭立て馬車(もしくはその御者)」の意味で、19世紀頃から飲まれ始めたというドリンク。深炒りで淹れたコーヒーの苦味とホイップクリームのコクが、口の中で程よいマリアージュをもたらす、「ウィンナーコーヒー」。
一頭立て馬車を意味する「アインシュペンナー」 900円。
ウィーン本店の落ち着いた佇まいを再現するため、内装はブラウンを基調としたシックな雰囲気に。ランプや什器にもこだわり、カップには本店と同じようにロゴが入る。青山から新宿までの眺めを見晴らすテラス席は、晴天の日にオススメ。景色を見ながら軽食をつまみ、オーストリアビールやワインも味わえる。
青山を見晴らすテラス席。
「基本的に本店のレシピを忠実に再現しています。日本人の口に合わせて、ということはなく、ボリュームだけ若干調整しています。あまり日本に馴染みのないオーストリア料理を、『カフェ ラントマン青山店』から拡げていきたいですね」と話すのは、同店のプロデュース・広報を担当する小島健さん。
ウィーン風牛肉の煮込みスープ「グーラッシュ」。
「グーラッシュスープ(ウィーン風牛肉の煮込みスープ)」など、スープ類はSサイズ(700円)とLサイズ(1,000円)を用意。いろいろな味を少しずつ楽しめるようにした。18時以降はパンとサラダ、ドリンクのついたスープセット(2000円)もある。
同店では、本店ではあまり見かけない冷たいフレーバーコーヒーを充実させ、独自のオリジナリティを作り出している。
歴史ある本店に敬意を払い、店内の雰囲気とレシピを忠実に再現した「カフェ ラントマン青山店」。エレガントなカフェとして、オーストリア料理の新たな発信源になるに違いない。
【CAFE LANDTMANN (カフェ ラントマン)】
住所 | 東京都港区北青山3-11-7 AO<アオ>4F |
電話番号 | 03-3498-2061 |
営業時間 | 11:00〜23:00 |
定休日 | 無休 |
客席数 | 店内66席(禁煙) テラス48席(喫煙可) 計114席 |
客単価 | ランチ 1700円 ディナー 3500円 |
目標月商 | |
開店日 | 2009年3月26日 |
経営母体 | ジローレストランシステム株式会社 |
※取材当時の情報です。変更されている可能性がありますので訪問される場合は、店舗にご確認下さい。
水口海(みずぐち うみ) 2009年4月8日取材