フードリンクレポート
郷土料理のトレンドが本物志向、高齢化、旅行ブームを背景に本格化
2007.1.20
かつての東京、大阪、名古屋など大都会にある郷土料理の店は、一部の例外を除いて、その土地の出身者が集まる、閉鎖的な空間に過ぎなかった。しかし、長く続く駅弁ブームや昨今機運が高まるスローフード運動、団塊世代をはじめとする本物志向の大人の国内旅行ブームなどを背景に、その土地とは直接かかわりのない一般の消費者が、郷土料理を楽しむように市場が変わりつつある。そのトレンドを牽引する、動きを追ってみた。
「佐藤養助商店」二味せいろ
・47都道府県の郷土料理店の銀座出店を目指すエイチワイシステム
・各県の食材を開発して全国への普及の拠点とする、独自の戦略
・2週間の催事で売り上げ6億円! 驚異の京王百貨店「駅弁大会」
・対決企画で新作駅弁を業者と共同開発。駅の売店でも同時に売り出す
・新潟県アンテナショップがリニューアル、郷土食の発信基地を設置
・大反響があったご当地B級グルメの祭典「B‐1グランプリ」とは
・飛騨の郷土料理「鶏ちゃん焼」をアレンジした「ねじべえ」がヒット
・イタリアには自国の郷土料理を外国人に教える、学校までもがある
【取材・執筆】 長浜淳之介 2007年1月20日