RSSフィード

フードリンクレポート


山陰のリーダーが、東京でドミナント計画。
松田 幸紀氏
株式会社かばはうす 代表取締役

2008.1.23
松田社長は、境港の新鮮な魚介類を始め地元の山陰の食材を売りに、山陰の県庁所在地を中心に巨大居酒屋「炉端かば」を5店舗展開してきた。2006年には東京進出を手掛け、2年も経たず新宿、新橋、浜松町で3店舗にまで拡大。今後3エリアでドミナント化を始める。さらには、大阪、名古屋への進出も目指している。故郷を愛する松田氏は、山陰ブームを作ろうとしている。


境港から直送の刺身盛り合せ。この厚さとボリュームで1450円

「炉端かば」東京3号店、ハマサイトグルメに開店

 山陰で「炉端かば」を5店舗にまで拡大した松田氏は、2006年5月に東京進出を果たした。「山陰で出店する街がなくなった」ことが理由だ。大阪や広島の出店を考えていたが、アサヒビールの営業マンから、どうせ金がかかるなら東京へ行った方が良いとアドバイスされたのがきっかけ。

 東京への出店を決めて1年半、月に2度、東京に通い、朝から深夜まで東京中を歩き続けた。そして、縁あって新宿の物件に出会う。

「東京は別世界ですよ。田舎のスタイルが通用するか心配でした。新宿駅からうちの店にたどり着くまで何軒もの店があり、何人もの声を掛けてくる人がいる。それらを無視してうちの店まで辿りついてくれるだろうか。」

「だめならしっぽを振って帰ろう。田舎で失敗すると何と噂されるかわからないけれど、東京は遠いので失敗しても帰れる」と松田氏は開き直った。

 新宿店は65席で月商1千から1千2百万円を売り上げる繁盛店に育ち、07年12月には新橋に東京2号店、08年1月には、三菱地所等がリーシングする汐留地区最後の大規模開発、浜松町・汐留ビルディングの飲食施設「ハマサイトグルメ」に東京3号店を出店するに至る。

 東京では新宿、新橋・浜松町エリアでドミナント出店を狙っている。


「ハマサイトグルメ」内の浜松町店。漁港の食堂のイメージ

全文(有料会員専用)の見出し
ケーキ修行から居酒屋見習へ
300席を超える大型居酒屋を続々出店
仲間と共に、東京・大阪・名古屋進出

(写真全11点)

松田 幸紀(まつだ こうき) 
株式会社かばはうす 有限会社K・Kダイニング 株式会社山陰かばてまひま堂の3社の代表取締役。1974年生まれ。鳥取県出身。島根県と鳥取県では「炉端かば」5店舗を始め11店舗を経営。東京では新宿、新橋、浜松町で「炉端かば」3店舗の展開を始めた。故郷の山陰をこよなく愛する。

株式会社かばはうす http://www.robata-kaba.jp

【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2008年1月17日取材

Copyright(C) FOODRINK CO.,LTD All Rights Reserved

Page Top