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フードリンクレポート


繁盛店のDNAを次世代に繋げたい。
岩澤 博氏
株式会社ベイシックス 代表取締役

2008.2.1
ベイシックスの岩澤氏は、脱サラで「くいものや楽」宇野氏の門下生となった。メディアに頼らず、スタッフの能力を上げて繁盛店を作りだす。昨年6月六本木にオープンさせた「ジョウモン」は17坪で月1千万円を売り上げている。繁盛店のノウハウを次世代に伝えるのが岩澤氏の使命だ。


「がんさん」 岩澤博社長

「くいものや楽」から受け継ぐ繁盛DNA

 岩澤氏は27才までアパレル会社で営業を担当。元来、独立願望が強く、アパレルでの独立を考えていたが、掛け売りという体質が性にあわず、在庫を持つリスキーさで二の足を踏んでいた時に出会ったのが「くいものや楽」だ。若い居酒屋経営者を300名近く育て、オヤジと慕われる宇野隆史氏の門をくぐった。

 1980年代後半、話題だった「くいものや楽」六本木店。カウンターが若い女性客に占拠されるような超人気店。25坪で何と月商1500万円売っていた。岩澤氏は六本木店で働いた後、下北沢店に移り、さらに経堂店と原宿店で店長を経験する。宇野氏の下で5年間働き、独立資金1千万円を貯めた。

 32才でJR中央線の西荻窪で独立開業する。「てやん亭”」1号店。商店街から1本中に入った通りの地下。隠れ家がコンセプト。保証金200万円、家賃20万円、22席。

「お客が来なかった。料理が出来ないので自分を売り込むしかない。しゃべるのが好きでお客を喜ばせた。1人でやっていたので、熱が出ても額にアイスノンをまいて店に出た」と岩澤氏は半年間一人で孤軍奮闘した。

「西荻窪は山本益弘さんが住んでいるだけあって、店のレベルが高い。真剣に料理の勉強をした」と言う。週に1度の休みには日本酒の勉強をしたり、博多へ行き焼酎の勉強もした。いも焼酎が気に入って福岡から10種類もってきたが全く売れなかったそうだ。当時は今の焼酎ブームなどない。

 しかし、口コミでお客に広がり、22席で月商400万円の繁盛店に育てた。


「てやん亭”」西麻布店 1Fのオープンキッチンカウンター 「がんさん」の店は全てオープンキッチン

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メディア取材はお断り
一生、飲み屋のオヤジ
(写真全8点)

岩澤 博(いわさわ ひろし)
株式会社ベイシックス 代表取締役。1961年生まれ。東京都出身。アパレルの営業マンから「くいものや楽」で5年間修業。1993年に東京・西荻窪で創業。現在、「てやん亭”」西麻布店・渋谷店、「ごりょんさん」表参道店・西荻窪店、「おけやの鈴太郎」表参道店、「博多串焼き専門店 ジョウモン」六本木店の6店舗を経営している。居酒屋仲間から「がんさん」と呼ばれて慕われている。

株式会社ベイシックス http://www.teyandei.com/

【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2008年1月23日取材

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