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フードリンクレポート


外食関連ベンチャーを支援したい!
宮本 圭一氏
株式会社フードワークス 代表取締役

2008.3.28
味の素で新規事業のトップとして数多くの事業を手掛けた後、商業施設コンサルタントとして独立した宮本氏。ベトナム料理「ニャー・ヴェトナム」、イタリアン「リストランテ ポルトファーロ」、和食「花蝶」など多業態の約40店を運営する外食事業だけでなく、テレビ通販向けの食品通販事業など「食」にかかわる様々なサポート事業を展開している。今、若い外食関連企業を育てるインキューベーター事業をスタートさせた。



「外食関連ベンチャーを支援したい」と熱く語る宮本圭一氏

「若くてやる気のある人、いっしょに強くなろう!」

 フードワークスは、目黒川沿いの東京・南品川に自社ビルを購入し、本年1月に五反田から本社を移した。それと共に設けたのが、24のインキューべーションルーム。広さは2.5〜7坪。家賃は、水道電気代込みで坪2万5千円を予定。

 宮本社長自らが面接し、向上心やエネルギーの溢れる若者に貸そうとしている。金を貸したり、資本を入れることもいとわず、若くてやる気のある経営者を育てようとしている。対象業種は、外食関連ビジネス。既に内装会社、厨房会社等の4社が入居している。もちろん、外食企業も歓迎される。

 資金や資本だけでなく、フードワークスから彼らに仕事を積極的に発注し、営業面でのサポートも行う。

 年商50億円を超えた宮本氏は上場を考えていない。「上場したら良い人材が来るなんてことはない。今も良い人材が沢山きている。また、意思決定に時間がかかってしまうし、様々なしがらみに縛られてしまう」と語る。

 そして、60歳を越え、次のステップに踏み出そうとして始めたのがインキューべーション事業。元々、既存店の営業権を譲渡する形で、独立した社員が10人いる。各人は自分の店として経営し、フードワークスに店舗使用料を支払う形式。

「第2の人生をいかに楽しく過ごすのか」が宮本氏のこれからのテーマ。若手起業家を育てることがフードワークスの競争力につながり、「もっとお客を楽しませる」ことが出来ると考える。

 外食関連で起業を目指す、もしくは資本家を求める企業家を宮本氏は待っている。


ベンチャー向けの用意されたインキューべ—ションルーム


全文(有料会員専用)の見出し
味の素を退社し、居酒屋経営
「脱サラ成功仕掛人」
公共事業コンサル、通販、ケータリング
(写真全16点)

■宮本 圭一(みやもと けいいち)
株式会社フードワークス 代表取締役。1947年生まれ。
東京都出身。慶応大学商学部卒業後、1970年、味の素株式会社入社。1990年、味の素の子会社として外食店のプロデュースと運営を行う株式会社トレッドアソシエイツを設立し、代表取締役就任。1995年、味の素を退社し、株式会社フードワークスを設立。

株式会社フードワークス http://www.foodworks.co.jp/

【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2008年3月10日取材

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