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フードリンクレポート


新生ホッコクは、農業をめざす。
吉田 泰昌氏
株式会社ホッコク 代表取締役

2008.7.25
「どさん子ラーメン」を最盛期には1200店舗展開し、日本中に味噌ラーメンブームを起こしたホッコク。創業1961年の老舗。創業者、青池保氏の事業継承を受けて、本年4月に代表取締役に就任した吉田泰昌氏に新生ホッコクの向かう方向を聞いた。


吉田泰昌氏(株式会社ホッコク 代表取締役)

熊本県の農家から税理士へ

 吉田氏は大阪で生まれるが、小学校の時、父親が食糧危機が来ると予言し、地縁も血縁も無かった熊本県に一家で移住した。そこで田畑を買って一家で農業をスタート。東京の大学を卒業後、亡くなった父親の跡継ぎとして熊本に帰り農業を継いだ。

「大学時代はバブル景気。いつでも就職できるだろうと軽く考え、田舎に帰ってとりあえず百姓を始めました。でも、銀行、商社に就職した同級生の話を聞く度に、取り残された気分に陥りました。そこで、手に職と考え、会計事務所で働きながら税理士の勉強をしました。5年間でどうにか税理士試験に合格しました」

そして、京セラの経営コンサルティング事業を行う子会社、京セラコミュニケーションシステムに入社。仕事に対する情熱、経営をシステム化する基礎を学ぶ。そして、税理士事務所を開設し、大阪と東京に40人のスタッフを抱えるまでになる。その顧客で上場を計画していた不動産ディベロッパー、都市綜研インベストバンクの株式公開準備担当役員として転籍。しかし、不動産、建設を取り巻く大きな環境の変化に同社は上場を延期。その時に出会ったのが、ホッコク創業者、青池保氏だ。

「2007年に青池さんと出会いました。バイタリティ溢れる方で、とても73才には見えませんでした。青池さんから『私はもう時代に合わなくなった。後継者を捜したい。しかし、飲食業界の中では私に勝る人はない。できれば畑違いから来てくれた方が、違う発想もできてよいのでは』と言われたことが、ホッコクに来るきっかけになりました。」

 2008年3月に都市綜研インベストバンクを退職。吉田氏は4月1日付けでホッコクの代表取締役に就任した。


「みそ膳」の「丸の内ラーメン」

全文(有料会員専用)の見出し
「どさん子ラーメン」、「みそ膳」などFC430店
農業進出、川上へ遡る
(写真全8点)

■吉田 泰昌(よしだ やすまさ)
株式会社ホッコク 代表取締役。1969年生まれ。大阪府出身。大学卒業後、熊本県で実家の農業に従事。永野真造公認会計士事務所に勤務しながら税理士資格を取得。京セラコミュニケーションシステム株式会社、都市綜研インベストバンク株式会社でコンサルティング業務を担当し、日本中央税理士法人に参画。2003年、日本中央税理士法人の代表社員に就任。2007年、都市綜研インベストバンク株式会社の副社長に就任。08年4月から現職。

株式会社ホッコク http://www.hokkoku.net/

【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2008年7月15日取材

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