フードリンクレポート
女性経営者シリーズ⑤
失敗しても、次の店で頑張ればいいじゃない!
近藤 一美氏
株式会社エイト 代表取締役
2008.8.15
1970年に創業し、神奈川県東戸塚とともに発展してきたエイト。母親から社長を引き継いで3年の近藤氏は、東京・世田谷で2007年11月に開店させた、1200坪のお好み焼き「古無門」で大ヒット。失敗しても明るい楽天家の女性経営者だ。
社是の前に立つ、近藤 一美氏(株式会社エイト 代表取締役)
・東戸塚とともに26店舗
エイトの創業は1970年。近藤一美氏の母親、近藤真子氏が始めたカウンターだけのスナックがスタート。JR東戸塚駅の開発とともに、路面で焼鳥店を出店し、家族経営で大繁盛。当時、10才の近藤氏も会計を担当しお客に可愛がられた。バブルの時代で、「お前が立つとチップが沢山もらえる」と母親からよく言われたのを覚えているそうだ。
また、カラオケボックスの走りの頃には、高校時代に自分が先輩に連れていってもらったコンテナのカラオケボックスに商機を感じ、その日に早速、両親を連れて行ったという。母親は、即断即決。エイトは、早い時期からカラオケ事業もスタートさせた。
開店したり、業態変更したり、閉鎖したりしながら、2005年に近藤氏が社長を引き継ぐまでに、居酒屋、焼肉、焼鳥、カラオケ、ラーメン、もんじゃ焼きと東戸塚を中心に神奈川県で20店舗を展開する企業になっていた。
そして、近藤氏が引き継いでから3年間で、東京・世田谷の「古無門」など6店舗を新規出店し、現在、26店舗、売上高23億円の企業に育った。母親は現在、会長を務めている。
「古無門」の外観。お好み焼きとは想像できない入口。
全文(有料会員様専用)の見出し
・開けたり、閉めたり、柔軟なのは女性経営者
・エイトのクレド全文
・世田谷「古無門」で東京進出
(写真全10点)
■近藤 一美(こんどう かずみ)
株式会社エイト 代表取締役。1973年生まれ。神奈川県出身。子供の頃から母親の経営するエイトの店舗で手伝いをして育ち、そのままエイト入社。母親を継いで、2005年に代表取締役に就任。
株式会社エイト http://www.eight-8.co.jp/index.html
【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2008年7月31日取材
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