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フードリンクレポート


空間デザイナーシリーズ①
クライアントの思いを空間にデザインする。
木村 光希氏
株式会社 ウェッジ 代表取締役

2008.8.20
東京レストランツファクトリー「黒船」、グラナダ「カンテサンス」、ADエモーション「カーディナス・チャコールグリル」などストーリーのある空間デザインを創る、ウェッジの木村氏。デザインに至るまでの彼の経歴は、中卒から大卒、TVドラマのアシスタント・ディレクター、ゼネコン経営とユニーク。この集大成が誰にも真似できない独自の空間デザインだ。


恵比寿の事務所で、木村光希氏(株式会社ウェッジ 代表取締役)

「黒船」は売却するために生まれた

 木村氏は、7/10に東京・六本木の路地に開店した、話題の「黒船」をデザインした。同店を経営する、東京レストランツファクトリー社長、渡辺仁氏との出会いを木村氏が語った。

「渡辺社長とはビールメーカーの紹介で引き合わされ、スペインバールで会いました。渡辺社長から店のアイデアを聞かれた時、『僕がこれから10分間べらべらしゃべりますから、これが面白いと思ったら面白いと言って下さい』と、僕がいきなり話し出しました」


「黒船」(東京レストランツファクトリー)

「レストランがバールをやると成功すると僕はすごく思っています。敷居を低くしたレストランのバールがヒットしているケースが多いんです。例えば、グラナダの『サンパウ』の料理を『ペロ』に並べて大成功しました。渡辺社長の和食のクオリティが高かった。 バールとして小皿料理を並べよう。でも、和のバール展開はカウンターのある居酒屋や小料理屋になってしまう。じゃ、もっとにぎやか感を出していこう。スペイン風ピンチョス、フレンチのアンティパスト、それに和食を加える。和食のレベルが高ければ、十分に引っ張れる」

「渡辺社長は、何店舗か揃えて売却先を探せるブランド作りを意図していました。小さい店で設備投資を少なく展開すれば店舗数を増やせる。そこで、バールの展開をしてみませんか、物件も紹介できると提案したら、やろうという事になったんです」

全文(有料会員様専用)の見出し
ラゾーナ川崎「リストランテ・ルビー・ソプラフィーノ」はクラシック
中卒、ドラマAD、ゼネコン経営
クライアントの顔をデザインする
(写真全20点)

<プロフィール>
■木村 光希(きむら ひろき)
株式会社 ウェッジ 代表取締役。1965年生まれ。千葉県出身。大学検定で千葉工業大学に入学し建築を学ぶ。TVドラマ製作会社、ゼネコン経営を経て、2002年、空間デザインを提供するウェッジを設立。現在、年間約30件の空間デザインを手掛けている。

【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2008年7月29日取材


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