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フードリンクレポート


稲本&神谷コンビでリニューアル。
「横浜モアーズ」飲食フロア「The MOST」9/3に先行オープン!
岡田 伸浩氏
株式会社 横浜岡田屋 代表取締役社長

2008.8.27
横浜駅西口で1968年に「横浜おかだや」として営業を開始し、82年に「MORE‘S」にリニューアル。そして、40年を迎える今年、耐震補強も含んだ大規模な全面改装を行なった。10月の全館オープンに先駆け、飲食フロアが9/3に開店する。その最上階をプロデュースしたのがゼットン稲本健一氏、デザインしたのが神谷デザイン神谷利徳氏。その狙いを、横浜岡田屋の岡田伸浩氏に聞いた。


横浜港が眺められるオフィスを構える、岡田伸浩氏(株式会社横浜岡田屋 代表取締役社長)

9階「the MOST」、横浜岡田屋の最上級

「横浜モアーズ」全館オープンに先駆けて、9/3に開店する飲食フロアのコンセプトは、ちょっと“オシャレ”で、ちょっと“特別”なレストランフロア。単なる食事だけではなく、食べたり、飲んだり、お茶したり、おしゃべりしたりする時を過ごす、クリエイトされた空間を岡田氏はプロデュースした。最上級を意味する「the MOST」とフロアを名付ける。

 全館のデザインは、商業施設デザインの第一人者、リックデザイン松本晃尚氏。しかし、最上階の9階は、今までの同社商業ビルにはないフロアを作るため、岡田氏は旧知のゼットン稲本氏を9階専用のプロデューサーに抜擢し、フロアデザインも神谷デザイン神谷氏が起用された。全館改装プロジェクトの中のプロジェクトという形で進行した。

 誘致したのが、プロデューサーでもあるゼットンのアジア・パシフィック料理「A&P with terrace」、同じく名古屋勢、ジェイプロジェクトのガレットカフェ「カフェ・ブルターニュ」、そして同じく名古屋勢、じんまるのイタリア風鉄板料理「ジンマル・ディ・フェロ」。

 東京勢では。破竹の勢いで100店舗100業態を目指す、ダイヤモンドダイニングが初めて横浜進出するベルギービアカフェ「グラス・ダンス」、イーストラボのオーガニック韓国料理「ナビ」。

 そして、元々9階で営業していた大和実業が久々の新業態、せいろ蒸し「権之介」で出店する。計6店が約350坪のフロアに並ぶ。

 特に、ゼットン「A&P」は66坪で107席。ビルの天井一部をはがし、側面も手すりだけにしたテラス席はかなりの開放感を楽しめる造りになっている。

 神谷デザインはフロアだけでなく、「A&P」「カフェ・ブルターニュ」「ジンマル・ディ・フェロ」「権之介」4店舗のデザインも手がけた。

 1階下の8階のレストラン街のコンセプトは、「the DINING」。こちらは、8月から9月にかけて順次、オープンしてゆく。横浜初登場にこだわり、商業施設からひっぱりだこのポトマックが新業態の和風パスタ「カフェ・ド・ファリニエール」を出店。名古屋テレビ塔で「天使のババロア」で有名なミセス・ハートが京風うどん「富近」、ブラッスリー「コションドール」の2店を出店。他に、キムカツから店名を変えた豚かつ「ゲンカツ」、ダイナックのトラットリア「パパミラノ」、そして、ハンバーグ「ハングリータイガー」、沖縄料理「首里」、餃子「餃子屋台」。以前からある「築地寿司清」も含め9店が入る。

 環境に気を使い、特に女性客にリラックスしてもらえることを心がけている。ゆったりとレストランフロアまで上がれるよう、エレベーターも大型のものに付け替えた。さらに、注目は女性用トイレ。前代未聞の女性トイレアテンダントを常駐させ、音楽も音響空間デザイナーを使い、ザ・リッツ・カールトン採用のアロマシステムを導入。かつ、ガードウーマンが店内を巡回する。

 間もなく創業120周年を迎える同社の歴史を見れば、成功への算段は整っているようだ。


9階のフロアイメージ


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創業1890年、前向き企業
「ヨコハマのヨコハマな人」を魅了する
(写真全4点)

<プロフィール>
■岡田 伸浩(おかだ のぶひろ)
株式会社 横浜岡田屋 代表取締役社長。1953年生まれ。神奈川県出身。慶応義塾大学商学部卒業後、75年に伊勢丹入社。77年に横浜岡田屋入社。93年に代表取締役社長に就任。

株式会社 横浜岡田屋 http://www.okadaya.com/

【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2008年8月7日取材

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