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フードリンクレポート


<空間デザイナー・シリーズ ②>
印象に残る店舗デザインで、低迷する外食市場に勝つ!
金澤 拓也氏
株式会社カームデザイン 代表取締役

2008.9.10
ダイヤモンドダイニングの店舗デザインを数多く手がけるカームデザイン、金澤氏。社名の「カーム」には自己主張しないという意図が込められている。奇抜なデザインで人気だが、実は奇抜が好きな外食オーナーが金澤氏のファンという訳だ。高級業態にも奇抜さを持ち込みたいとアイデアを練っている。


赤坂の事務所にて、金澤拓也氏(株式会社カームデザイン 代表取締役)

大阪と東京の2拠点で、年間40店オーバー

 カームデザインは、金澤氏以外に大阪に6名、東京に2名のデザイナーを抱える中堅の空間デザイン会社。金澤氏は大阪府平野氏でパンの製造販売店を営む家庭で生まれ育ち、年少時には大工になりたかったという。工業高校で建築を学んだ後、公共建築の会社に入社。その後、飲食店舗デザインの自由度の高さに感動し、サントリー系の外食店舗デザインを手掛けるサン・スペースに入社。27才で独立した。

「クライアントもなしで独立しました。昼はフリーのデザイナー、夜は飲食店で勤務という生活をつづけました。施工会社からの下請けとしてスタートです。初仕事は、個人のカレーショップ。今でもある店です。気になってちょこちょこ見に行ってます」と金澤氏。

 最初にブレイクしたのは、タレントの島田紳助氏が大阪・東心斎橋で自分の所有するビルの4階に、2005年にオープンさせた寿司「はせ川」のデザインを担当した時。

「紳助さんは若い子が好きで、たまたま同じビルの3階のデザインを担当していた僕にも声がかかり、デザイン・コンペに参加させていただきました。3人での競合でしたが、勝ち抜けました」という。ポイントは、鏡を多用して奥行を演出した石庭。当時から、お客の印象に残るものをデザインの中に盛り込もうとしていた。


「銀座竹取百物語」(大阪・茶屋町)。かぐや姫の気分が味わえる個室が印象的。


全文(有料会員専用)の見出し
ダイヤモンドダイニングとの出会いは、新宿「つぼみ」
自己主張をしないから、奇抜なデザインが生まれる
デザインの段階で繁盛する店が分かる
2名だけの完全個室ブーム
奇抜な高級レストランを作りたい
(写真全9点)


■金澤 拓也(かなざわ たくや)
株式会社カームデザイン 代表取締役。1974年生まれ。大阪府出身。店舗デザインの株式会社サン・スペースを経て、2001年にカームデザインを創業。2003年、東京事務所開設。同年、株式会社に組織変更。現在は東京をメインに活躍中。

株式会社カームデザイン  http://www.calm-design.jp/

【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2008年8月28日取材

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