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フードリンクレポート


中国人の血が騒ぐ!
中国ラーメン「揚州商人」は2010年から100店へダッシュ。
三好 比呂己氏
株式会社 ホイッスル三好 代表取締役

2008.9.12
中国の露地を再現したような中国ラーメン「揚州商人」を首都圏で33店舗展開しているのが、ホイッスル三好。スーラータンメンが人気の店だ。社長の三好比呂己氏は中国人のクオーター。中国料理の多彩なラーメンを取り入れ差別化している。2008年から2年間の足固めの後、目標の100店に向けて邁進する構想だ。


東京・永福町の本社社長室にて、三好 比呂己氏(株式会社 ホイッスル三好 代表取締役)。後ろの写真は、祖父の家族。

ポール・J・マイヤー「SMI」販売で世界記録

 三好氏の祖父は中国から日本に渡り、横浜中華街で日本人の祖母と知り合い結婚、日中戦争の時は、中国人に対する迫害から逃れるため、ひっそり親戚をたよって暮していたそうだ。そして、子供(三好氏の父)が成長し、浅草雷門で父と親子で中国料理店を始める。父の時代に成功し、東京・恵比寿でパチンコ店と、千葉・松戸で大きな中国料理店を持つに至る。

 裕福な家庭に育った三好氏は、無気力な子供で何もせず、取りあえず父の会社に潜り込んで毎日遊んで暮らしていたという。ただ、子供のころから中国料理を食べて育ち、父の経営する松戸の中国料理店でも働いた。

「親父が具合悪くなったんです。なんかしなきゃと思い、一代で1千億の会社を作った社長に教えを乞いに行きました。すると、これだと思った1冊を守れと言われ、さっそく本屋に行ったんです。しかし、待てよ、これだと思う1冊に出会うまでには何冊の本を読まなきゃいけないんだ、と気付き諦めました(笑)」と三好氏。

「そして、これだけでいいというものを探していたら、あるセールスマンが教材を売りにきたんです。SMI(サクセス・モティベーション・インスティテュート)と言います。米国人のポール・J・マイヤーという方が創り出した、モティベーションを高めて、目標達成を支援するプログラムです。講演テープを聞いたら、凄くやる気になったんです。周りから、三好は気が狂ったと言われました」

「親父の会社に留まるんじゃなくて、ゼロから会社を作ろうと思い、好きだったラーメン店を100店やると宣言しましたが、誰も信じてくれませんでした。決意して家を出ようと決めた日の3日後に親父が亡くなった。遺産はどうすると言われましたが、一人でやると啖呵を切った手前、3億円の遺産を断り、意地を張って一銭ももらいませんでした」

 そして、まずは兄が経営していた恵比寿の模型店の2階で夫婦2人でSMIプログラムの営業からスタートした。
 
「このプログラムを販売する会社は世界に3千社ありますが、あらゆるジャンルで世界記録を打ち立てました。ピーク時には14億円売りました。このプログラムで大きくなった会社は、オートバックス、雪国まいたけ、やずやを始め、沢山あります」

 モティベーションは実は、仕事の中にはなくて、家族の応援が大きなファクターになるそうだ。


「揚州商人」新橋店


全文(有料会員様専用)の見出し
千葉・稲毛「活力ラーメン元氣一杯」9坪、1650万円
競争激化で、中国料理店の多彩なラーメンに気付く
表は古いが、裏は管理の行き届いた衛生的なキッチン
クレームの嵐、2年間出店を凍結
(写真全9点)

■三好 比呂己(みよし ひろみ)
株式会社 ホイッスル三好 代表取締役。1955年生まれ。東京都出身。1988年にラーメン1号店「活力ラーメン元氣一杯」を千葉・稲毛でオープン。1990年から「揚州商人」の出店をスタート。現在、33店舗で年商約33億円。他に継続しているSMIプログラムの販売と、コンピューターソフト開発との3本柱でグループ年商約40億円。

株式会社 ホイッスル三好  http://www.whistle-miyoshi.co.jp/

【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2008年9月2日取材

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