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フードリンクレポート


鍋の季節到来!どうなる?2008年の鍋ブームの行方。

2008.10.10
 10月に入り、肌寒い日も多い今日この頃。これから、どんどん寒さが増すにつれて恋しくなるのは、やはり“鍋”だ。準備の手軽さから家庭でも人気の鍋だが、最近ではモツ鍋や水炊きなど毎年のように外食において、○○鍋ブームが到来している。今や冬の風物詩ともいえる、鍋ブーム。2008年度はどうなるのか。一足先に、今年の鍋の傾向を覗いてみた。


「韓国料理ワンス」の「プデチゲ」 写真は小2〜3人前で1,950円。

昨年注目度ナンバーワンのカレー鍋。今年はどうなる?

 子供から大人まで、みんなに愛されるカレー。それを、鍋にしてしまったという、ありそうでなかった発想が「カレー鍋」だ。家庭用として、レトルトのカレー鍋用スープが販売されるなどその注目度は高い。

 そのカレー鍋の元祖といわれる東京・三軒茶屋にある「伝心望」を訪ねた。本店は姫路にある「喰い切り酒場 伝心望」で、三軒茶屋店はその東京支店である。もともとは本店のまかないだったカレー鍋を、店で出したところ、最初は半信半疑だったお客さんも、その魅力にはまり、連日カレー鍋を求める人で盛況だったという。
 そこで、東京という場所で勝負してみたいと、2006年6月に「カレー鍋 伝心望」をオープン。季節が限られる鍋料理の専門店はやはり、一種のギャンブルだったと、三軒茶屋店店長の山本健一さんは話す。

 しかし、実際には、カレー鍋は東京のお客さんにも「一度食べたら忘れられない」と言われるほどに浸透しつつある。「カレー」と「鍋」という日本人が好きなキーワードが入ったカレー鍋は、最初からマスコミの注目も高く、来店のきっかけはテレビや雑誌というお客さんが多いのだという。


「伝心望」 カレー鍋基本セット 1人前1,942円 ※写真は2人前。

 3種類の肉と、レタスや玉ねぎ、しめじなどたっぷりの野菜と、秘伝のカレースープが基本セット。スープのスパイスの調合は、姫路のオーナーしか知らず、三軒茶屋店には、3日に1回ほど姫路から郵送されてくるのだという。それを東京でとった出汁と合わせてスープは完成する。味はベーシックな元祖・ピリ辛・劇辛の3種類から選べる。

 「夏の間も、食欲増進のためでしょうか。多くの方にご来店いただきました。30種類以上使われたスパイスも体をあたためるので、美容に敏感な女性の方にも好評です。また、野菜もたっぷりとれるので基本セットに追加される方がほとんどです」と山本さん。
 他にも餃子や海鮮なども好みで追加することができる。最初はさらっとしていたスープも沢山の具材と煮込んでいくことで、旨みが増し、最初と最後ではまた味が全然違うという。そのさらに旨みを増したスープで食べる、うどん、ラーメン、雑炊は絶品だという。

 取材中にも、予約の電話が鳴る。まだ、鍋のトップシーズンとはいえないこの時期も、週末には予約で一杯という日も少なくないという。また、伝心望では、カレー鍋セットのお取り寄せも可能でこちらも好評だ。

 みんなが大好きなカレーだけあって、今年もカレー鍋の勢いは増す一方といえるだろう。


全文(有料会員様専用)の見出し
韓流ブームは終わらない!今注目の韓国鍋はこれ
蒸して、ソースをつけて、まるごといただきます!
2008年の鍋ブームは
(写真全20点)

【取材・執筆】 鈴木 明日香(すずき あすか) 2008年10月7日執筆

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