フードリンクレポート
<空間デザイナー・シリーズ ④>
20坪以下限定、開業支援デザイン会社。
角 範昭氏
有限会社 空デザイン 代表取締役
独自開発したインドアグリーン「プランタワー」の前に立つ、角範昭氏。
・5才で車の内輪差を解消する仕組みが分かった
角氏の祖父は、裏表に違う図柄が織れる石川式ジャガード織機を創った発明家。その血を受け継ぎ、祖父の工房で、小学校1年生から旋盤を操作してシャープペンシルを作ったり、5年生で秋葉原で部品を買ってきてテレビを組み立てたり、中学ではバイクを分解して組み立てたりと、モノ作りの大好きな少年だったという。
「服も作れます。バイクも服も機械も僕の中ではいっしょ。モノを作ることに関してはずば抜けていました。あらゆるものを見た時にどういうふうに作られているか謎解きするのが得意でした。5才で車の内輪差を解消するギアの仕組みを一生懸命説明していたそうです」と、角氏。
「モノの形、状況、作るプロセス、関わる人の動き、流通の入手のしやすさ、あらゆるコスト感覚が勉強せずに分かりました。店舗を見ると、作る段取りから使われる材料まで、 全部頭で謎解きをしてしまいます」。本当は、高校卒業と同時に、モノ作りの会社で起業したかったという。
専門学校でインテリアを学んだ後、建築をやりたくて、磯崎新の事務所などでアルバイトとして働くが、周りは有名大学の出身者ばかり。自分の居場所が見つからなかった。自分で好きに作れるインテリアに転向。
「FRAMES」(東京・渋谷) コンセプトは「デイリー使いのカジュアルカフェ」。
全文(有料会員様専用)の見出し
・営業、積算、現場監督もこなすデザイナー
・コミュニケーションを深めるマニュアル
・お客の目線でストーリーを作る
・10年でじっくり3店を作るオーナーを応援したい
(写真全9点)
有限会社 空デザイン 代表取締役。1970年生まれ。東京都出身。日本デザイナー学院卒業。1996年、空デザインを創業。現在までに、個人オーナーのために680件の店舗を作った。ウェルネス分野でも活躍し、スパ、フィットネス施設のデザインでも高い評価を受けている。
有限会社 空デザイン http://www.kuudesign.com/
【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2008年9月25日取材
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