フードリンクレポート


低投資に徹する、屋台の戦士。
花光 雅丸氏
株式会社サブライム 代表取締役

2009.1.21
屋台発想から、初期投資を掛けない店舗で攻め続けるサブライム社長、花光雅丸氏。現在、屋台も含めて8店舗で年商3億円を売り上げる。「屋台」、「初期投資の1年以内回収」をベースに既成の外食市場に新風を吹かそうと戦っている。


「ととしぐれ」下北沢店のファサードにて、花光雅丸氏。

青学をさぼって貯めた1千万円で屋台開業

 花光氏の実家は和歌山県の南紀白浜で不動産業を営んでいる。そんな環境で、高校時代から自分で商売をすることを夢見ていた。青山学院大学に進学したが、大学には行かず、居酒屋でアルバイトを重ねる日々を続け、4年間で事業資金1千万円を貯めた。

「青学の厚木キャンパス近くの居酒屋でバイトしました。お金を貯めるために1日18〜20時間働きました。大学には行った覚えがないくらい。中退したかったんですが、学費を自分で払っていなかったので、一応卒業しました。」と花光氏。

 卒業後は、南紀白浜に帰って、夏場に8席の屋台バーを海辺でオープン。7〜8月の間、1人で営業し100万円の利益を稼いだ。

 また東京へ戻り、レインズ・インターナショナルに入社。始める事業は飲食業に的を絞った。

「最初から1年限定のつもりで入りました。『土間土間』吉祥寺店の店長になりました。現場しか任せてくれませんでした。SVとか、もう少し活躍する場を与えて欲しかった。完全に自分の実力不足ですが・・・最後は、自分は店に入らず、アルバイトだけで回す仕組みを作って、僕は独立のための物件探しに走りまわっていました。」

 2005年11月、1号店「sublime吉祥寺本町店」を屋台でオープンさせる。吉祥寺第一ホテルの裏の空き地を借り、業態は南紀白浜と同じ泡盛バー。100万円をかけて改装したトラックの周りに椅子を15席並べた。今も繁盛しており月商150万円だが、1人で働いて純利益で50〜60%も残る。2号店の「sublime中野野方店」で初めて固定店舗を持った。

 店名であり社名の「sublime」とは、英語で「崇高な」という意味。花光氏はその神秘的な意味に惹かれたという。


「ととしぐれ」下北沢店前に設置された屋台「くろ寅」。

全文(有料会員様専用)の見出し
厨房込み坪40万円、回収1年
屋台サテライト構想
FL値60%、食材には金をかける
日本の第1次産業を活性させたい
(写真全8点)

花光 雅丸(はまみつ まさまろ)
株式会社サブライム 代表取締役。1981年生まれ。和歌山県出身。青山学院大学卒業後、南紀白浜で屋台を始めた。上京し、レインズ・インターナショナルで「土間土間」の店長を務め、2005年11月に東京・吉祥寺の屋台「sublime吉祥寺本町店」で独立。2006年6月、株式会社サブライムを設立。

株式会社サブライム http://www.32lime.com/

【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2009年1月8日取材

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