フードリンクレポート
カラージーマでコンテスト参加店募集中!
店舗オリジナルのジーマで集客支援。
クアーズ・ジャパン株式会社
リキュールやジュースをトッピングした「カラージーマ」
・リキュールやフルーツをトッピング
ジーマは1996年に一部エリアでテスト発売され、好評で97年春には全国発売となった。若者向けのクラブやイベントにおいて“ジーマガール”や光るノベルティを使ったプロモーションで火が付き、特に20代の若者に愛されているブランド。今でこそ、スミノフアイスやスカイブルーなど瓶入り低アルコール飲料は多数販売されているが、ジーマはこのジャンルのフロンティアだ。
13年目となる今年、カラージーマという提案を全国の飲食店に行っている。ジーマは元来、外食市場で支持され、現在も販売数量の6割を占めている。そんな重要な外食市場に向けた新たなメニュー提案だ。
「今までの飲食店でのキャンペーンは、『今、ジーマを飲むとジーマグッズが当たります!』というもので、飲食店さんに喜ばれてきました。ジーマの提案は、グッズを付けるキャンペーンの提案が中心になっていました。お蔭様で販売数量は伸びますが、ジーマにとってこれが、正しい売り方なのかと疑問になったんです」と池戸氏。
「発売から10年以上経ち、飲食店や流通の方々はジーマのことはもちろん知って頂いていますが、ジーマをまだ知らない若者も含め、ジーマの特性とか可能性をもっと分かっていただける提案をすべきではないかと思い、カラージーマなどの提案を始めました」と、企画の背景を語ってくれた。
クアーズ・ジャパン営業企画部プロモーションマネージャー、池戸俊二氏。
カラージーマとは、例えば、
・カルピスをトッピングして「スノーホワイト」
・ブルーキュラソーをトッピングして「サファイアブルー」
・グレープジュースをトッピングして「ヴァイオレット」
・カンパリをトッピングして「ファイアーレッド」
・メロンリキュールをトッピングして「エメラルドグリーン」
・パッションフルーツリキュールをトッピングして「トパーズイエロー」
・イチゴやブルーベリーなど冷凍フルーツをトッピングして「フローズンフルーツジーマ」
・カットしたオレンジやイチゴを飲み口に刺して「カットフルーツジーマ」
・生のシークワーサーやゆずを絞った果汁をトッピングして「フルーツジュースジーマ」
イチゴを刺して
オリーブを入れて
などなど、とても数多くのオリジナルなジーマを作ることができる。色も様々、味も様々にできる。
「透明でプレーンな味わいなのでいろいろなトッピングができます。自分の店のスタイルのジーマを提唱しましょう。カスタマイズできる、クリエイティビティあふれるドリンクがジーマです。」
店の収益面でもメリットがある。通常のジーマより50〜100円高いメニュー価格設定で売れる。エンターテイメント性のあるネーミングを付ければ、お客様は喜んで注文してくれる。サッカーの試合の際に、ブルーキュラソーをトッピングした青いジーマを「日本ジーマ」と名付けて販売し、大成功した例もある。フルーツを使えば季節性を出せるし、地元の食材を使えば郷土色を出すこともできる。
dining darts bar Beeの「エロZIMA」790円。
・「Z1クライマックス」で自店のジーマを自慢しよう
全国のどんな飲食店でもエントリーできる「Z1クライマックス」というコンテストを今年始めた。3部門にエントリーできる。
1) ジーマオリジナルレシピ部門
店独自のカラージーマのコンテスト。レシピ、ネーミング、写真が必要。
2) ジーマに合うフード部門
ジーマにぴったりのフードメニューのコンテスト。メニュー説明と写真が必要。
3) ジーマスタッフ部門
ジーマを提供させたらこの人、もしくは自分が一番というジーマにぴったりのスタッフのコンテスト。推薦文か自己PRが必要。
オリジナルレシピ部門は必須で、フードとスタッフ部門は参加したい店のみ。第1次審査は書類上で、東日本・中部地区、首都圏地区、西日本地区の3エリアで各20店程度が選考される。第2次審査は「S1サーバーグランプリ」で調査を担当するフードリンクの調査員による訪問調査。3エリアの各20店から、各3店が選ばれる。3部門で部門ごとに1店に絞られ、全国で9店が残る。そして、第3次審査。一般の方々によるウェブ投票と、再度のフードリンク調査員による訪問調査により、グランプリ(総合優勝)、3つの各部門賞が決定される。
グランプリには、アメリカツアーがペアで招待され、3つの各部門賞には各賞金10万円が贈られる。
エントリーの締切は、5/31(日)。下記のウェブから可能だ。
http://www.zima.jp/zpc/z1/
不況の中で、飲食店として生き残るための一要素はエンターテイメント。お客に非日常的な体験を提供できれば、近場のレジャーとして足を運んでくれる。「Z1クライマックス」は、エンターテイメントを店が取り組むきっかけになるコンテストだ。
【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2009年3月31日取材