フードリンクレポート
やきとり大吉「STYLE通信」
生業(なりわい)オーナーの心を掴む。
ダイキチシステム株式会社
「大吉スタイル」の編集人、池努氏(店舗開発部長 右)と、近藤隆氏(東京本部 取締役本部長)。
・あけっぴろげなクレーム記事
「大吉」本部であるダイキチシステムの登録業種は、飲食業ではなく情報管理業。直営店も運営しておらず、フランチャイズ協会にも加盟していない。
同店のロイヤルティは定額で月額わずか3万円。他にかかるのは、専用グリラーの使用料1万円のみ。酒販店の指定と酒類でサントリー製品の扱い義務はあるが、仕入れは自由。加盟対象をあくまでも個人としている故のシステムだ。創業者、辻氏が説く生業商売、生計を立てるための商売にこだわる。ビジネスではない。従って、法人からの加盟は一切受け付けない。
オーナーには「大吉」の看板を貸してくれるが、後は本人のやる気次第というチェーン。やる気を確認するために、辻氏と現社長の牟田稔氏の両名で最終面接を行う。少ないロイヤルティの中で本部は運営しており、取引酒販店に管理を担当してもらうなどコスト削減を行っている。ロイヤルティを売上高の歩合で求め、スーパーバイザーを定期訪問させるようなチェーンとは全く異なる。
オーナーと定期的なコミュニケーションを図る手段として活用されているのが、「大吉STYLE通信」というA4サイズの小冊子。1998年12月から毎月発行として始まり、2004年7月からカラー版、隔月発行に変わった。加盟店、取引酒販店、加盟希望者などに1600部が配布されている。
1998年12月創刊「ネットワーク大吉」。「大吉STYLE通信」の前身。
<続く>
全文(有料会員様専用)の見出し
・生業オーナーに読ませる術
・大吉カード、携帯メール
・20代のオーナーが減っている
(写真9点、約3千文字)
【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2009年7月6日取材
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