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フードリンクレポート


食品卸、久世が9/15(火)、16(水)に75周年記念展示会。
人気商品を先着順にバーゲン販売。

2009.9.7
業務用食品卸、株式会社久世が、創業75周年を記念して、通年の1.5倍に規模を拡大した展示会「秋冬フードサービスソリューション」を開催する。会場は池袋サンシャインシティ文化会館2F。日時は、9/15(火)・16(水)で両日ともに10〜17時。もちろん、久世と未取引の店舗も歓迎。展示会の見どころを紹介する。


展示会を指揮する、久世真也氏(常務取締役 広域営業本部 副本部長 兼 広域営業部長)。

創業75周年記念大特価、しかも人気商品

 久世は春夏向け、秋冬向けの年に2度、展示会を開催している。今回は、同社創業75周年を記念して、通常の展示会の1.5倍のスペースを使い大規模に開催する。通常は120社のメーカーが参加しているが、今回は140社も参加。

 目玉は、75周年を記念した感謝セール。全140社が自社の人気商品を展示会記念大特価で販売する。それも人気商品という点がポイントで、数量限定ながら魅力的だ。

 そして、女性客を呼ぶには不可欠のデザート。他店との差別化や、新デザート開発で頭を悩ませている店舗も多いはず。そこで「デザート・ドリンク大集合」と題して、外食専門のデザートメーカー14社と久世の自社PB「ドルチェーゼ」を一堂に集めて、デザートの悩みを解決するコーナーを作る。業務用フリーカットケーキ、トッピングソース、アイスクリームなどが1ヶ所で比較試食できる。

 さらには、「選べる宴会メニュー」を提案。プリフィックスのように、例えば、お通し5種の中から選べたり、メインを鍋と蒸し料理から選べるというような、お客がカスタマイズできる宴会メニュー。しかも、選ばせても原価率は変わらないというメニュー構成が見どころ。

 9/15、16の開催で、各メーカーが今年の秋冬向けの新商品を発表した直後。そんな新商品をいち早く試食することができるのも大きな魅力だ。


本年3月に開かれた、春夏向け展示会。


毎回、約3千人を集客。


久世は昭和9年創業

 久世は、昭和9年(1934年)、久世福松氏が業務用食品卸として久世商店を創業したのがスタート。ちょうど、今年で75周年を迎える。「秋冬フードサービスソリューション」を指揮する久世真也氏(常務取締役 広域営業本部 副本部長 兼 広域営業部長)の祖父にあたる。父の久世健吉氏が現社長。

 その後、オムライスやナポリタンなど洋食が流行り、卸売業だけでなく昭和13年にケチャップの製造に乗り出す。ブランドは「ターバンケチャップ」。今回の展示会の告知ツールのデザインに使われているケチャップは、これがルーツ。さらには、昭和17年にソースの製造も開始。戦後、昭和25年に株式会社久世が設立される。

「今の本社がある東池袋に小さな工場があって、当時はターバンではなく、『ソース屋、ソース屋』と周囲から呼ばれていたと父から聞いています。しかし、祖父は昭和30年代に渡米しハインツの巨大な工場を見て、このままケチャップメーカーとして生きていくのは難しいと止めてしまいました」と久世真也氏。

 しかし、メーカーの夢は消えず、昭和54年に業務用高級スープやソースを製造するために子会社として、キスコフーズ株式会社を設立し、現在も製造を続けている。

 久世は昭和40年代のファミレス・ブームとともに成長し、支店の数を増やし、2001年にはジャスダック市場に上場した。09年には、75周年記念事業として、生鮮野菜など農産物を調達・販売する目的で株式会社久世フレッシュワンを設立。生鮮3品も扱い品目に加えることを目指している。販売先は、あくまでも業務用に拘っている。

 今回の展示会「秋冬フードサービスソリューション」では、同社の75年の歴史を紹介するコーナーも設けられ、戦前の食文化を知ることができる。

昨年は3千人を集めたが、75周年は5千人が目標。「今、久世のお客様でない方も、どんどん気楽にいらして下さい。楽しい展示会ですよ」と久世真也氏は締めくくった。

【秋冬フードサービスソリューション チラシ】
*以下の両面をプリントアウトして、当日会場にお持ちいただけると入場できます。但し、飲食店の方のみ参加可。
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株式会社 久世


【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2009年8月19日取材


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