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フードリンクレポート


20代にカッコイイ「スミノフ アイス」
キリンビールの力で居酒屋を狙う。

2009.9.15
ギネスとともに、本年6月からキリンビールに販売が移ったスミノフ アイス。瓶のまま飲める低アルコール飲料(RTD)市場で世界1位の販売量。テレビCMもスタートさせ、業務用では若者向け飲食店での扱いを拡大中。マーケティングを担当するキリン・ディアジオ株式会社に聞いた。


スミノフ アイスはもんじゃにも合う。

スタイリッシュ+スミノフウォッカ品質

 スミノフ アイスには、レモン味のスタンダード(赤いラベル)、ジンジャエール味のスパイス、グレープフルーツ味のドライ、ガラナ味のエクストラの4種がある。特に、本年7月にリニューアルされたスミノフ アイススパイスの人気が高まっている。ケンコバことケンドーコバヤシ氏を起用したテレビCMが話題。

 レモン味のスタンダード

ジンジャエール味のスパイス

グレープフルーツ味のドライ

ガラナ味のエクストラ

 スミノフ アイスと言えば、クラブ(ディスコ)で飲まれているというイメージが強いが、実際には20〜30代前半の若者が通う居酒屋での扱いが広がっている。キリンに移った6月にはモンテローザ全店での扱いがスタートした。

「スタイリッシュなパッケージが若者に人気です。でも、今の時代は見た目だけではだめ。中身の品質感をきちんと訴えたい。テレビCMでは、ベースに世界ナンバーワン・プレミアムスピリッツであるスミノフウォッカを使っていることを強調しています」と、マーケティングを担当するキリン・ディアジオ株式会社の平田透氏(マーケティング部 スミノフ アイス シニアブランドマネージャー)。


キリン・ディアジオ株式会社の平田透氏。

 調査すると「冷蔵庫にスミノフ アイスが入っているとカッコイイ」という若者の声があるそうだ。スミノフ アイスは以前のサッポロビール時代から右肩あがりで伸び続けている。カッコ良さに品質感をプラスして、より強いブランドに育てる狙い。


“粉もん”にスミノフ アイス

 扱い店を増やすために、取り組もうとしているのが食とのマッチング。

「ソースっぽい、お好み焼きとか、味の濃い粉もん系と合います。スミノフ アイスは後味がスッキリしている点が評価されていますが、そのスッキリが合います」と平田氏。あと、人気のホルモン焼きにもマッチしそうだ。

店にとっても、一気にオーダーが入ったとしても栓を開けるだけで瓶のまま出せ、オペレーションが楽。


スミノフ アイスを扱う、もんじゃ「花菱」(東京・月島)


もんじゃに冷えたスミノフ アイスが良く合う。

 ただ、コンビニでも販売されており、価格をお客が知っている商品は店では売りにくいようにも考えられるが、「今の若者は、店では高い値段で販売されていることを当たり前と理解しています」(平田氏)と時代は変わっている。

 20代の若者にとって、スミノフ アイスはアルコールとソフトドリンクの中間。アルコール飲料のエントリー商品としての役割も果たしている。酎ハイよりもソフトドリンクに近い商品だ。
 
 合コンなどの“ハレの日”向けのアルコール飲料として、レモン味のレギュラーとジンジャー味のスパイスを主軸に、居酒屋に浸透させようとしている。


「スミノフ アイス」


【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2009年8月21日執筆


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