フードリンクレポート
ETC割引とリニューアル効果で、高速道路グルメにヒット続出。
ロイヤルグループが運営する古賀SA「那の国タウン」。
・高速道路管理会社直営「パサール幕張」が順調な集客
2005年10月の日本道路公団分割民営化以来、3つできた東日本・中日本・西日本の各高速道路株式会社は、SA(サービスエリア)・PA(パーキングエリア)の施設拡充、サービス強化をはかっている。
そうした中で東日本高速道路の100%子会社でSA・PA管理と運営を担当するネクセリア東日本は、08年3月高速道路初の直営商業施設「PASAR(パサール)幕張」を、千葉市花見川区の京葉道路下り線・幕張PAにオープンした。
これは、店舗面積を従来の6倍の約2000平方メートル、駐車場を262台と従来の約2倍と、それぞれ大幅に拡充。
デパ地下を思わせる「旬撰倶楽部」という高品質なグルメ物販コーナーでは、東京から房総に出る立地を生かし、「東京気分」をテーマに房総に帰る人、房総へ行楽に行く人のお土産などに適した、話題性のある東京名物を取り揃えた。10店中6店が高速道路初出店であり、従来のSA・PAの概念を覆すリーシングを行った。
また、クリエイト・レストランツが運営する360席のフードコートは、南欧をイメージしたような明るいデザインで構築。70席ある自然派ビュッフェレストランは「野の葡萄」の新業態「ちばの恵み 千のぶどう」が入居して、地元の食材でメニューを構成するなど、「パサール幕張」を目的として来る人を集める戦略を展開した。この店は大人1250円で食べ放題となる。
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・ロードサイドグルメの主役は高速道路「ミチナカ」へ
・ロイヤルグループは地域に合った改装で回遊性を強化
・南房総富山地区の拠点「富楽里とみやま」の賑わい
・SA・PAは地域の農場が競い合うブランド豚の見本市
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