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フードリンクレポート


カラオケ複合店、単独店、大型店、小型店、何でも対応。
今や15業態、96店舗。
根本 賢一氏
株式会社 第一興商 専務取締役

2009.9.30
2009年5月、品川駅港南口にビル一棟、8フロアで600席の大型飲食店舗を出店した第一興商。実は、着実に飲食店舗を増やしている。女性に人気の創作和食「ウメ子の家」20店、男性に人気の炙焼き「楽蔵」32店を中心に、15業態、直営90店・FC6店を展開している。カラオケとの複合店だけでなく、あらゆる立地に対応できるのが強みだ。専務取締役の根本賢一氏に聞いた。


カラオケビルの1階フロントの一部を改装して飲食店を入れる。

外食事業スタートは15年前

 第一興商の外食事業1号店は、根本氏が子会社、台東第一興商に所属していた15年前に作った居酒屋。

「15〜6年前のカラオケボックスのブームで、大きいまま借りなければいけない物件が出てきました。カラオケには大きすぎるので、余った部分で飲食店をやろうと思ったんです。グループ会社の中にも、ちょっと飲食店をやってみようかという空気がありました。カラオケが儲かっていたので、家賃が出せるなら始めてみれば、という軽い感じでスタートしました。」と根本氏。

「1号店は、カラオケと複合の居酒屋。色んなメニューを置いて安くすればお客様は来るんじゃないか、と自己流で始めました。でも、失敗はしませんでしたが、儲かりもしなかった。失敗しなかったのは、立地が良くてそこそこ売れたから。」

 試行錯誤する中、「色んなメニューを安く出せばいいというものではない」と、ビール会社の営業マンに指摘を受けました。そこから、ターゲットはどの層で、どういう料理で、どういう価格でバリュー感を持たせるのか、を勉強しました。外食もビジネスなんだと気付かせてくれたんです。」


第一興商の根本賢一氏(専務取締役)。


全文(有料会員様専用)の見出し
「びすとろ屋」チェーンのつまずきで道が開けた
複合化で1次会と2次会の2回利用を促す
一棟借りして居酒屋チェーンとも複合
カラオケ機器40万台、シェア約57%
カラオケボックス、飲食店の両方が主
(写真11点、約3千7百文字)

【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2009年9月9日取材

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