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フードリンクレポート


日本のスローフード、味噌。
マルコメが味噌鍋と味噌スイーツを提案。

2009.10.2
1千年以上も日本人の食生活を支えてきた味噌。しかし、食の洋風化とともに徐々に生産量は減少。そして今、スローフードの流れに乗り、見直されようとしている。味噌生産量1位のマルコメが外食市場に向け、鍋とスイーツの新商品を発売した。


味噌スイーツ「赤みそマーブルムース」。

ごま味噌坦々鍋、濃厚もつ鍋で差別化

 冬の宴会メニューでは必ず入る鍋。鍋の味付けには、水炊き、味噌味、しょうゆ味、塩味、辛味などがあるが、どの味が人気なのか。マルコメが実施した消費者調査によると、5種ともさほどの違いはない。ただ、年齢・性別による嗜好の差はあるようだ。万遍ないのが水炊き。年配の女性に人気なのがしょうゆ味。若い女性に人気なのが塩味。若い男女に人気なのが辛味。そして、味噌はどちらかと言うと年配の男性に人気。

 マルコメは手軽に本格的な味噌鍋を居酒屋などで作ることができる鍋たれを販売してきた。マルコメは信州で創業1854年。150年を超える味噌屋の技術が込められた鍋たれだ。そして、今冬向けの新商品として、「ごま味噌坦々鍋のたれ」を発売した。

「ごま味噌坦々鍋のたれ」は味噌とコチジャン等の辛味を合わせ、さらに2種類のごまを使った濃厚な味。ブランド豚との相性の良い。ごま味噌坦々鍋の〆はうどん。鍋の最後にうどんを加え、坦々うどんとして食べていただく。辛味は若い男女にも人気で、他店と差別化できるユニークな鍋メニューを提案できる。また、ストレートで使って、むし鍋のつけタレとしても使える。




「ごま味噌坦々鍋のたれ」
1170g、PETボトル入り、賞味期限6ヶ月

 また、昨年から発売している「濃厚コクもつ鍋のたれ」が好評だ。他社のもつ鍋のたれにはない濃厚な味が支持されている。試食すると、もう一度食べたい、と言う方が多くクセになる味だ。もつ鍋ブームが続く中で、「濃厚もつ鍋」で差別化を図ることができる。


「濃厚コクもつ鍋のたれ」
1280g、広口ソフトボトル、賞味期限6ヶ月


お客が驚く、味噌ムース

 甘いアイスやケーキに塩を振ったり、醤油をたらすスイーツを昨年あたりから目にするようになった。塩、醤油に続けと、今年から味噌も加わった。チーズやバターなど乳製品との相性が良く、味噌マカロン、味噌プリンなど次々と商品化されている。

 マルコメが外食向けに販売を始めた味噌スイーツは、「赤みそマーブルムース」。甘くまろやかな京風白味噌を練り込んだムースに、コクと香りのある赤味噌をマーブル状にバランスよく加えたもの。白と赤のきれいなマーブルが目をひく。味噌の香りがアクセントになっている。和風スイーツの副材として活用できる。バーや焼肉店からも引き合いがあるという。




「赤みそマーブルムース」
350g、プラスチック容器、冷凍保存1年

「赤みそマーブルムース」により、マルコメは前菜からデザートまでを味噌で一気通貫させたことになる。スローフードの流れもあり、日本の伝統食文化である味噌をもう一度見直してみよう。


マルコメ株式会社

【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2009年9月2日取材


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