フードリンクレポート


狭い!疲れる!オヤジくさい!は、今は昔!?
増え続ける「立ち飲み」の現況を追う。

2009.10.23
「立ち飲みスタイル」の飲食店はここ数年で急増、現在都内に1,000店舗ほどあると言われている。街の中の店が目に付くだけではなく、立ち飲み店だけを紹介した本「立ち飲み案内」(吉田類 著/メディア総合研究所 発行)が4月に出版されたり、女性誌のファッション頁でもデートのシーンで「立ち飲みスタイル」が使用されるなど、何かと話題だ。かく言う自分も以前は立ち飲み常習者では全く無く、どちらかと言うと積極的に選ぶ飲食店ではなかった。理由ははっきりしていて、仕事で疲れた一日の終わりにパンプスで立ちながら飲食をしたいとはまるで思わなかったからだ。その良さを知るという以前に動機がなかった。では今なぜ立ち飲みは人気なのか、その背景と各社が取り組む「立ち飲み業態」の現況を追った。


日本再生酒場 新丸ビル店。

「日本再生酒場 もつやき処い志井」立ち飲みもつやき専門店(東京/丸の内)

 狭い店内に客足が絶えず、通路の遠くからもひと塊に立ち飲み客が見てとれる。ここは、エレガンスと重厚感の融合がコンセプトである新丸ビルの一角。そのスタイリッシュなビルの飲食フロアに忽然と現れるのが立ち飲みの「日本再生酒場 もつやき処い志井」である。オープンから2年半、変わらない盛況振りで新丸ビルの顔のひとつとも言えるほど。利用客は男性がほとんどかと思いきや女性客も多く見られる。

 運営するのは立ち飲み居酒屋の元祖と言っても過言ではない「い志井グループ(株式会社ビーヨンシイ 代表 石井宏治・有限会社エムファクトリー 代表 長谷川勉)」。1950年の創業当時、一店舗目は中野で4人の立ち飲み屋台であった。その後「女性が気軽に入れるやきとり屋」をオープンしたり、ホルモンをメイン食材とした各種業態を開発するなど新しい切り口で居酒屋の幅を広げてきた。今月23日には同グループの100店舗目となる「日本再生酒場」が博多にオープンの予定。

 ダンボール地に白い紙を貼っただけのメニューブック、ビールケースで作られたハイテーブルなど、粗雑そうに見え実は綿密なこだわりで作りあげられた新丸ビルの同店は昭和レトロの空気を存分ににじませそして清潔感がある。


ビールケースで作られたハイテーブル
<続く>

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「新宿三丁目ホルモン横丁」オープン
ハイデイ日高の展開する立ち飲み
見えない「立ち飲み」はない
魅せる立ち飲み「P.C.M. (パブ・カーディナル・マルノウチ)」
立ち飲みであり、横丁であり
(写真19点、約4千8百文字)

【取材・執筆】 国井 直子(くにい なおこ) 2009年10月19日執筆

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