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フードリンクレポート


ミシュラン2年連続、星獲得。
「日本人が作る料理」がテーマ。
三好 賢治氏
株式会社 万歴龍呼堂 代表取締役

2009.11.6
東京・東麻布にひっそりたたずむ日本料理店「万歴龍呼堂(ばんれきりゅうこどう)」。現代の東京にあるべき力強い懐石料理として、国内より海外で高く評価され、2008年、09年と2年連続でミシュラン1つ星を獲得した。日本文化を愛するオーナー、三好賢治氏にこれからの日本料理を聞いた。


東麻布本店にて、三好賢治氏。

中村悌二氏と10年働いた

 三好氏の外食経験のスタートは、大学で上京した際に働いた東京・下北沢の大皿料理居酒屋。そこで、同時期に働いていたのが、実力店舗プロデューサーの中村悌二氏。中村氏がバー「フェアグランド」で独立し、半年後に誘われて2人でバー運営を始めた。

「お料理が好きで、大皿料理でバイトを始めました。まかないもついて、お酒も飲めました(笑)。当時は街に店に活気がありました。働いたのは1年くらい。同じバイトをしていたのが、中村悌二さん。フェアグランドを中村さんが1人でやっていた時、来ないかと誘われ、その後、10年間一緒でした。下北沢の『なかむら』など、一から店を作っていき、面白かったです。池尻の『KAN』が移転するまで、調理場やホールで働きました」と、三好氏。

 その後、中村氏と路線の違いを感じ、退社。自分の店を持つために、料理教室を開くなど、フリーの料理プロデューサーとして活躍した。

「日本文化を引き継いでいけたらなとずっと思っていました。お料理が好きなので、日本人なので日本料理をやろうと。居酒屋は厭でした。日本料理を作る人が少なくなりました。それを支える仕事がしたかった。日本料理は奥が深く面白いです。」


東麻布本店 店内。但し、11月下旬まで改装のため休業中。
<続く>

全文(有料会員様専用)の見出し
「万歴龍呼堂」の屋号で売る
東京オンタイムの力強い料理
バイブルは辻留の『懐石伝書』
米『ワインスペクター』誌で紹介され海外で人気に
ケータリングでブルーオーシャン戦略
東京駅に、ヨーロッパを狙って“喫茶去”を出店
これから10年のテーマ、日本人が作る料理
危なっかしい料理だけど面白いぞ!
(写真10点、約4千9百文字)

【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2009年10月28日取材

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