フードリンクレポート
ウイスキーとバーボンの違い!?そもそもウイスキーって何ですか
ウイスキー人気はホンモノか?現場潜入レポート Day 4
サントリー「響12年」。
・ウイスキーとバーボンの違い!?そもそもウイスキーって何ですか
先日、ウイスキーとバーボンの違いが分からないと言う友人がいました。・・・違いません(笑)
ウイスキーの中の一つの種類がバーボンですよね。でも、世間一般では、これくらいの知識の方が結構多いようです。(少し前の私もそうでした・・・。)
ご存知の方も多いと思いますが、今回はウイスキーってそもそも何なのか、おさらいしたいと思います。
ウイスキーとは、大麦、ライ麦、トウモロコシなどを原料とした蒸留酒のこと。
原料で大きく二つに分けると、
原料が大麦100%:「モルト・ウイスキー」、
原料が大麦+トウモロコシなどの雑穀:「グレイン・ウイスキー」。
その二つをブレンドしたものが「ブレンド・ウイスキー」で、ブレンドウイスキーが実はウイスキー全体の80%を占めます。
そして、もう一つの大きな分類が生産地。ウイスキーは世界の主に5つの地域で作られています。スコットランド(イギリス北部)、アイルランド、アメリカ、カナダ、そして日本です。
その上で、
「スコッチ」:スコットランドのウイスキー(モルト・ウイスキーもグレイン・ウイスキーも含む)、
「バーボン」:アメリカ、ケンタッキー州を中心に作られているトウモロコシが主原料のウイスキー
と呼んだりするわけです。
それではよく聞く、「シングル・モルト」とは何のことでしょうか?
「シングル・モルト」:一つの蒸留所で作られるモルト・ウイスキーのこと。通常、モルト・ウイスキーは複数の蒸留所で作られた原酒を混ぜて作ります(ヴァテッドモルト・ウイスキーという)が、シングル・モルトは単一の蒸留所のみの原酒で作られるため、特長が出やすく個性豊かなウイスキーになります。
加えて、モルト・ウイスキーはグレイン・ウイスキーに比べて風味を活かして香り高く仕上がるので、ウイスキー好きにはその個性の豊かさと独特の香りが人気なのですが、作るのに手間がかかるため高価なのです。一方、グレイン・ウイスキーは比較的安価で楽しめ、香りが強過ぎないのでカクテルの材料にもよく使われます。
スコッチの人気が高いのは、スコットランドにこのシングル・モルトを作る有名なウイスキー蒸留所が多くあるため。スペイサイド、アイレー島、ハイランドなど、地形の異なる様々な地区の特長がウイスキーの風味に反映され、製造の過程で使われるピートと呼ばれる泥炭が独特の香りを付けるため、その違いを楽しむことができるのです。
有名なスコッチのシングル・モルトが、「マッカラン」、「ラフロイグ」、「ボウモア」、「グレンリベット」などです。
「ラフロイグ」
「マッカラン」、「グレンリベット」
近年、日本のウイスキーも世界から大変注目を浴びています。サントリーの「山崎」や「白州」、ニッカウイスキーの「竹鶴」「余市」なども、海外コンテストで毎年のように賞を受賞しています。
「余市」(ニッカウイスキー)
「竹鶴」(ニッカウイスキー)
以前は、シングル・モルトの代名詞のようなスコッチのピート香りがうけていましたが、最近はピート香が抑えめで、上品な香りの日本のウイスキーがうけているとのこと。ヨーロッパ、特にフランスでの人気が高いようです。
今回は割愛しましたが、製法にも各種様々な特徴や工夫があり、ウイスキーの奥深さを感じました。この奥深さが、お店で様々なストーリーを語れる素なのですね。