フードリンクレポート
ハイボールじゃない人気の飲み方教えてください!
ウイスキー人気はホンモノか?現場潜入レポート Day 5
ウイスキー専門のダイニングバー「Splitz'Aoyama」へ。
・ハイボールじゃない人気の飲み方教えてください!
今や、どの居酒屋、ダイニングバーに行ってもメニューに並ぶハイボール。今までウイスキーを飲んだことが無かった人たちの多くが、このハイボールブームで飲み始めました。でも、いまいちどれも代わり映えしない味ですよね。ブームが去れば、また飲まれなくなってしまうのでしょうか?そこで、ハイボール以外で人気があるのはどんな飲み方なのか、探しに行きました。
この日は、サントリーとミュープランニングアンドオペレーターズが共同開発したウイスキー専門のダイニングバー「Splitz'Aoyama」へ。ここでは気軽に様々なウイスキーと食事が楽しめます。メニューから内装まで、女性がプロデュースしたというだけあって、明るくオシャレな雰囲気。これなら、女性同士でも気軽にウイスキーを飲みに行けます。
バルスタイルで気軽に食事とウイスキーが楽しめるバルゾーンと、奥にはラグジュアリーな雰囲気でゆっくり寛げるラウンジスペースがあります。
店名にもなっている、スプリッツとは、ウィスキーのソーダ割りのことですが、普通のソーダよりさらに高圧の炭酸を使っているので、きめ細やかな泡がすっきり爽快な飲み口。アルコールも5%程度と抑えてあるので、気軽に楽しめます。
特別に開発された専用のドラフトサーバーでスプリッツが作られます。手前に並んでいるのは、自家製フルーツ漬けウイスキー。
基本的にはハイボールとあまり変わりませんが、このお店が面白いのは様々なバリエーションのスプリッツを用意しているところ。辛口のドライスプリッツやほんのり甘いマイルドスプリッツの他に、果汁を使ったスプリッツがあります。
「旬のフルーツスプリッツ」(500円)この日はキウイでした。この他にも、オレンジ、グレープフルーツが定番。
スプリッツのメニュー
そして、もう一つの目玉が自家製のフルーツ漬けウイスキー。オレンジ、ベリー、ローズヒップ、ハニージンジャーなど、お店でフルーツやハーブを漬けた自家製ウイスキーを様々なアレンジで楽しめます。
自家製フルーツ漬けウイスキーのメニュー
この日一緒に行った友人のC子さんは、ハイボール以外はウイスキーを飲まないウイスキー初心者。ウイスキーはアルコールが強いし、香りがキツいから苦手という彼女が頼んだのは、「ジンジャーリッキー」(550円)。ジンジャー蜂蜜を漬け込んだウイスキーをソーダで割ったもの。とても飲みやすく、ウイスキーというよりはカクテル感覚で美味しいと好評でした。「リキュールを使ったカクテルより、甘さ控えめで香りがいいのでハマりそう。」とのこと。
ハイボールの延長線上と言えばそれまでかもしれませんが、こうしてバリエーションを楽しめれば、さらにウイスキーに親しみが持てます。特に女性にはいいきっかけになります。ただ、やっぱり“ソーダ割り”なんですよね。ウイスキーはソーダで割らないと気軽に飲めないお酒なのでしょうか・・・。
スプリッツとフルーツウイスキーを楽しんだ後は、奥のラウンジスペースへ移動。今度はウイスキーそのものを味わうために、「テイスティングセット」(950円)を。好きなウイスキーをメニューの中から3種類選んで飲み比べができます。
地域の違う3種類でテイスティング。左から、ジャパニーズ「響17年」/スコッチ「オーヘントッシャン10年」/アイリッシュ「タラモアデュー12年」
コースターに銘柄を書いてもらって飲み比べ。
帰り際に、白州の小さいボトルを頂きました!なかなか自分でウイスキーを買う機会が無い女性には、嬉しいサービスですよね。
「ハイボールやスプリッツ、フルーツウイスキーをきっかけにして、ウイスキーに親しんでもらい、こうしてウイスキー自体も味わって頂ければ嬉しいです。」と、スタッフさん。ウイスキーは、段階を経て好きになっていくお酒なのかもしれません。
ちなみに、ハイボールの本来の意味は、ウイスキーに限らずスピリッツを炭酸飲料で割ったもののこと。でも今の日本では、ウイスキーをソーダで割ったもののことをハイボールと呼ぶのが一般的なようです。