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フードリンクレポート


ウイスキーと一緒に楽しめる料理って何ですか?
ウイスキー人気はホンモノか?現場潜入レポート Day 8

2010.4.12
ハイボール人気はすっかり定着した感がありますが、“ウイスキー”自体の人気はいかに?ウイスキービギナーのレポーター村田麻未が、毎日ウイスキーを飲みながらウイスキーのある風景を体当たりレポート。ハイボールだけじゃない楽しみ方から、ウィスキーに合う食事、女性にウケるウィスキーの飲み方まで、ウイスキーの魅力と可能性をとことん探ります。レポートを始めてから早1週間。現状が分かり始めたところで、更なるウイスキーの楽しみ方、楽しませ方を求めて今日もウイスキー飲みます!毎日連載。全21回。


「ウイスキーは食事に合わない」という先入観がウイスキーを楽しむ機会を邪魔している。

ウイスキーと一緒に楽しめる料理って何ですか?

 お酒好きな私が、これまでウイスキーを飲まなかった理由の一つは、「ウイスキーは食事に合わない」と思っているからです。食事と一緒にお酒を楽しみたい人にとって、あのスモーキーな香りと強いアルコールは、何と一緒に飲めばいいのか分からない。そんなケースは結構多いようです。

 何にでも合いやすいハイボールはこの際置いておくとして、ウイスキーと一般的に合うとされる食べ物は、ドライフルーツやチーズ、ナッツ、乾き物など。どうしても、つまみでしかなく、食事というと思いつきません。そこで、果たしてウイスキーと一緒に楽しめる料理はあるのか探しに行きました。

 まずは、やっぱり薫製料理。あのウイスキーのスモーキーな香りを考えれば、当たり前といえば当たり前かもしれませんが、スモークサーモンや鴨の薫製だけでない薫製料理を提案している店もあります。

“香りとモルトのマリアージュ”と題された限定メニューを用意している「日比谷Bar WHISKY-S」では、季節ごとにウイスキーにあるメニューを提案。この時期は、春の野菜などを使った薫製料理。


限定メニュー。お値打ち価格で提供。


右:「春の燻り温野菜」(544円)/左:「燻り豚肉の旨煮」(624円)。爪楊枝でいただくピンチョススタイル。

 薫製料理は、香りの強いタイプのウイスキーにもよく合うので、ウイスキーに合わせるには万能ですね。

 そして、濃厚な味も、ウイスキーのコクによく合います。「HUB」を経営する株式会社ハブが展開する「82ALE HOUSE」では、メニューに「WHISKY FOOD」のページがあり、その中のパテに注目。レバーペースト、ポークリエット、コンビーフの3種類のパテを提案しています。


「WHISKY FOOD」のメニュー。


「ポークリエット」(350円)バケットスライスが添えで350円は嬉しい価格。

「ウイスキーは本来、食事をしながら飲む物ではないと思います。ただ、女性のお客様のことを考えたとき、やはり食事とセットで提案した方がいいのではないでしょうか。」とは、株式会社ハブ商品企画部部長新井氏。女性としては、同感です。


金曜夜の「82ALE HOUSE」築地店。満員の店内。

 サントリーとミュープランニングアンドオペレーターズが共同開発したウイスキー専門のダイニングバー「Splitz'Aoyama」では、先入観を覆すメニューの数々が。


オススメメニュー「赤ワインを使ったモツ煮」(700円)。


「エスカルゴとキノコのソテー」(750円)。

 スタッフによると、「スプリッツやハイボールには、味噌やパテなどの濃い味を合わせてもらい、フルーツウイスキーなどには、酸味のあるマリネなどをおすすめしています。」とのこと。同店が力を入れるスプリッツやフルーツウイスキーに合うメニュー構成ではありますが、意外とロックや水割りとも相性良し


「Splitz'Aoyama」店内。

 ロックや水割りとピッタリ合うかと聞かれれば疑問は残りますが、気軽にウイスキーを楽しむ食事としては、問題無し。「ウイスキーは食事に合わない」という先入観がウイスキーを楽しむ機会を邪魔しているのかもしれません。

 番外編ですが、先日行ったオイスターバーを展開している「ジャックポット」では、生牡蠣のソースとして、ボウモアの小瓶が用意されていました。初体験でしたが、ボウモアの潮っぽい香りが生牡蠣に非常によく合い、香り豊かに頂きました。ウイスキーを直接かけるなんて、斬新!


生牡蠣にボウモア。


【取材・執筆】 村田 麻未(むらた あさみ)


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