フードリンクレポート
女性のみなさん、ウイスキーの“飲まず嫌い”になってない?
ウイスキー人気はホンモノか?現場潜入レポート Day 11
「オヤジくさい」「渋い」という女性から見たウイスキーのイメージは変わるか。
・女性のみなさん、ウイスキーの“飲まず嫌い”になってない?
今回、ウイスキー人気の実態を探るにあたり、大きな疑問の一つが、「女性はウイスキーを飲んでいるのか?」(ハイボール以外です。)少なくとも、私の周りにウイスキーが好きな女性はいません。でも、女性なくしてのブームは今や考えられません。
女性にウイスキーのイメージについて聞いてみると、「オヤジくさい。」「渋い。」「アルコールが強過ぎて飲めるお酒じゃない。」という意見が大半です。そして、飲む機会自体が無い様子。そこで、実際のところ、女性はウイスキーを飲めるのか?、美味しいと思うのか?、とことん確かめることにしました。
第1弾として、先日我が家にウイスキーをまともに飲んだことが無い友人A子を招き、ウイスキーの大テイスティング大会を開催!
A子はキャビン・アテンダントという仕事柄ソムリエの資格を持っており、テイスティングの心得があります。
今回のテイスティングには、スコッチ、アイリッシュ、ジャパニーズ、バーボンなどカテゴリーが違う11種類を用意。
「そういえば、最近機内でウイスキーを注文される機会が増えたと思う。ハイボールも結構注文されるよ。」と語る彼女は、それ程アルコールに強いわけではないからと、不安そうにテイスティングをスタート。
手始めに、ジャパニーズウイスキー。まずはサントリーのウイスキー3種類に挑戦。
「白州」:森のような香りとまろやかな風味がgood。とっつきやすい。
「山崎」:とにかく後味が辛い。男性的なイメージ。
「響」:ちょっとハチミツのような、甘みのあるいい香りが好き。 とのこと。
ニッカウイスキーの「余市」は、奥深い香りに驚きながら、「鰹出汁の様な、出汁醤油のようなコクのある香りがする。面白い!嫌いじゃない味。むしろ好きかも。」となかなか好評。テイスティングをした後吐き出しながらも、味わいを楽しみながらジャパニーズウイスキーでの出だしは上々。
その後、スコッチへ。「マッカラン」の香水のような主張の強い香りに圧倒され、「ラフロイグ」の強烈なピート香にやられ気味になった後は、アイリッシュウイスキー。「ジェイムソン」をテイスティングして、顔色が変わります。「飲みやすい!メイプルシロップのような、キャラメルのような、自然な甘い香りとクリーミーな香り。すごく好きな味。」とお気に召した模様。
私がDay10でレポートした様に、アイリッシュウイスキーの美味しさに気付いた様子。やっぱり、アイリッシュウイスキーのスムース感と甘みあるクリーミーさは女性には受け入れやすいのではないでしょうか。
アルコールの強さと渋い香りがあまり好きになれないというバーボン「ワイルドターキー」、軽くて奥深さに欠けるという「ジャックダニエル」と、全てテイスティングしたA子。つまみを食べ始める頃になると、自らロックやハーフロックであれこれ飲み始めました。最初はあんなに警戒していたのに・・・。
ほろ酔い気分で、「美味しかったー!」とご満悦でテイスティング会終了。「飲み比べると自分が好きなウイスキーも分かってくるね。女性としては、カロリーが低いというのも魅力。それに、翌日残らないらしいから嬉しいよね。」
そう、私も取材を続けているうちに実感しましたが、ウイスキーって翌日に残りにくいですね。アルコール度数が高いからあまり量を飲めないというのが、カロリー面でも、翌日への影響の面でも、逆にメリットになっています。
結局、飲む機会がないために、食わず嫌いならぬ、“飲まず嫌い”になっていたA子。こういう女性はかなり多い気がします。ということは、女性にもウイスキー好きが増えるかもしれない??
明日も、女性とウイスキーについてレポートします!