フードリンクレポート
美肌カクテル「ディタジュレ」
ディタは次々に創作カクテルを提案する。
仏の女性ファッションブランド”マヌーシュ”とコラボした「ディタ マヌーシュ リミテッドエディション」。持つのは、DITA担当のマーケティング部 小山亜希子さん。
・肉食から草食系に、カクテルの用途が変わった
ディタが一世風靡したのは、2000年前後の本格カクテルブームの頃。1999年にはディタの販売量は62%伸びたという(フードリンクニュース2000年5月5日記事)。当時、20代女性はアルコール離れが起きていたが、彼女たちを中心にカクテル人気が広がった。しかも、その場所はバーやクラブから始まり、居酒屋へと広がっていった。
カクテルの割材としてリキュールが総じて人気だったが、ディタはライチフレーバーというユニークさが消費者だけでなく流通やバーテンダーにもウケ、“チャイナブルー”や“ディタグレープフルーツ(ディタグレ)”という有名カクテルを生み出していった。合コンなど出会いの場にはなくてはならないドリンクだった。
その後時代は変わり、人と知り合う場所が外食店からインターネットや携帯電話に変わる。男性は肉食系から草食系に変わり、インターネットで出会う時代がやってきて、家でパソコンの前で缶入りカクテルを飲む若者が増えた。
外飲みでも、シャンパン、ワイン、焼酎など女性が飲む酒のバラエティが増え、ディタは数ある中の一つにしか過ぎなくなった。しかも高価なため家庭市場には難しい。
そこで、PRJはダイニングバーで、バーテンダーが作ってみたいと思うようなカクテルを次々と提案し始めた。
・ヒアルロン酸入り「ディタジュレカクテル」
昨年11月から提案しているのが、「ディタジュレカクテル」。ディタライチをグレープフルーツジュースとトニックで割った「ディタジュレモーニ」と、昨年6月に新発売されたディタグァバをクランベリーとグアバジュースとジンジャーエールで割った「エキゾチックディタジュレグァアバ」の2種。ともに、美肌効果のあるヒアルロン酸をゼリーに配合状にした「ヒアロジュレ」(キユーピー)を加え、心もお肌もプルプル、うるうるになるカクテルとして、女性客に好評を得ている。
「ディタジュレモーニ」
ディタライチをグレープフルーツジュースとトニックで割る。
「エキゾチックジュレグァアバ」
ディタグァバをクランベリーとグアバジュースとジンジャーエールで割る。
「作る楽しさ、飲む面白さのあるカクテルを提案して、バーテンダーの方々がお勧めしやすくしたい。今は提案が多いので1つのカクテルだけではひっぱりにくい。ディタは常に面白いカクテルを提案してくれる、色んなカクテルに対応できるとバーテンダーの方々に思っていただきたい」と、PRJの山本佳史氏(シャンパン・ワイン・リキュール部部長)は語る。
PRJは、今やシーバスリーガルやアブソルート・ウォッカを始め幅広いポートフォリオを持っている。今年は、1社だけでカクテルコンテストを計画したいと考えているそうだ。ブームは繰り返す。次のカクテルブーム作りに向け、動き始めている。
→「ディタ」