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フードリンクレポート


アイリッシュパブでウイスキーを飲もう!
ウイスキー人気はホンモノか?現場潜入レポート Day 15

2010.4.21
ウイスキービギナーのレポーター村田麻未が、毎日ウイスキーを飲みながら「ウイスキーのある風景」を体当たりレポート。レポート開始から早3週間。ウイスキーの奥深さも、美味しさも、分かってきました。ウイスキー人気の実態をさらに探ると共に、ウイスキーの持つ魅力と可能性も併せてお伝えします! 毎日連載。全21回。


アイリッシュパブ「Paddy Foley's」では、1日にボトル8〜10本のウイスキーが出る。

アイリッシュパブでウイスキーを飲もう!

 この日は、日本で最も古いアイリッシュパブの一つと言われる六本木の「Paddy Foley's」へ。飲むのはもちろん、アイリッシュウイスキー。Day10でアイリッシュウイスキーの美味しさに目覚めた私の期待は高まります。

 さすが、本格的アイリッシュパブ。アイリッシュウイスキーの種類は豊富で、メニューにあるだけでも27種類。メジャーな物から、あまり見たことのない銘柄まであり、一杯900円〜3500円という高級な物まであります。


まず頼んだのは、左から「カラマラモルト40」(1300円)/「メリーズシングルモルト」(1100円)/「パディーズ」(1000円)。

 ピート香を持つ「カラマラモルト」、ドライでハーブのようなすっきりした香りを持つ「メリーズシングルモルト」、ライトでさらっとした「パディーズ」と、全く違う特徴のウイスキーを楽しめました。やはり、どれもスコッチと比べるとスムースで飲みやすいです。

 種類豊富に見えるアイリッシュウイスキーですが、日本ではウイスキー市場のわずか2%に満たないシェアだそう。


貝はウイスキーによく合います。「にんにくとチーズとパセリをのせて焼いたムール貝とグリーンサラダ」(1000円)。


パブフードもウイスキーが進みます。「キルケニー フィッシュアンドフライドポテト」(1300円)。

 店長のジーシャンさんによれば、ウイスキーがよく出るのは8月〜3月。体が温まるからでは?とのこと。それでも、ストレート派は少なく、ソーダ割り、コーク割りが多く、ビールを飲んだ後にウイスキーというパターンが多い。ウイスキーにアイルランド人からのオーダーが多いかと思いきや、その他のヨーロッパ人、アメリカ人、オーストラリア人がウイスキーを飲んでいるそう。


店長のジーシャンさん。

「ウイスキーは、出る時には1日に10〜8本くらいボトルが出ます。去年は、景気が悪くなったのにも関わらず、1本5万円のミドルトンのボトルが結構出てましたね。ここに来る外国人のお客さんはあまり景気の影響を受けないようで。」と驚きのコメント。「日本人のお客さんはあまりお金を出したくないようで、1杯1000円がハードルになるようです。」とも。


今度は、ジーシャンさんおすすめのウイスキーにトライ。左から「マーフィーズアイリッシュ」(1300円)/「レッドブレスト12年」(2000円)/「グリーンスポット」(2000円)。

 中でもジーシャンさんお気に入りの「レッドブレスト」は、バニラ香も持つまろやかな甘みを感じるウイスキー。私も好きな味です。でも、さすがに1杯2000円となるといくら美味しくても躊躇してしまいますよね。アルコール度数を考えれば、ビールなどよりは飲む量は少ないとは言え、単価が高いだけでハードルが上がってしまうのは確か。現地では気楽に飲める価格だと思いますが、これが輸入ウイスキーの難しいところですね。

 アイリッシュウイスキー好きになった私としては、もっと手軽に飲めるようになって欲しいものです。


【取材・執筆】 村田 麻未(むらた あさみ)


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