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フードリンクレポート


ウイスキーデビューをプロデュース。
ウイスキー人気はホンモノか?現場潜入レポート Day 19

2010.4.27
ウイスキービギナーのレポーター村田麻未が、毎日ウイスキーを飲みながら「ウイスキーのある風景」を体当たりレポート。1ヶ月の連載もいよいよ最終週。まだまだ尽きないウイスキーの魅力と現状を最後まで追い続けます! 毎日連載。全21回。


ハイボールも飲んだことがない女性のウイスキーデビューはいかに?

ウイスキーデビューをプロデュース。

「私もウイスキーデビューしてみたい!」と私の連載を読んで、自らウイスキーデビューを申し出てくれた女友達を連れて訪れたのは、銀座にある「Di PUNTO(ディプント)

 その友人ユリコは、お酒は嫌いじゃないけど、ワインを1杯飲んで十分というタイプ。ハイボールすら飲んだことがないとか。そんな彼女には、気軽な雰囲気で食事と一緒にウイスキーを楽しめる方がいいと思い、ナチュラルテイストのダイニングでココット料理や野菜をたくさん食べられるこのお店がピッタリだと思いました。

 このお店は、コーヒーショップチェーンを運営する株式会社プロントコーポレーションが神田店に次いでこの3月にオープンさせた2号店。食事をメインにお酒を楽しむ女性をターゲットにした業態です。お酒は、ワインの他、梅酒などもありますが、ウイスキーにも力を入れていてドリンクメニューの最初に来るのがウイスキー。オリジナルハイボールと、「白州」を様々な飲み方で用意しています。

 さすがに最初は、入りやすくハイボールで。ここの一押しヒーリング・ハイボールは、ハーブやフルーツを使い工夫されていて、選ぶのも楽しいハイボール。レモングラスやライム、生姜のハイボールもあります。


ユリコが頼んだ「林檎の香るハイボール」(650円)。ハイボール初体験の彼女には、フルーティで飲みやすく好評。


私が頼んだのは、「カモミールのハイボール」(650円)。「白州」のスッキリとした香りとカモミールが好相性。

「使用しているウイスキー「白州」が繊細な味なので、通常のハイボールより、やや水の割合を高くしています。」と店長の鈴木さんが教えてくれた通り、さっぱりと繊細な味が楽しめるハイボール。食事、特に和食の味にもよく合います。

 このハーブやフルーツのハイボールの他に、「角」を使ったハイボールやソニックも数種類。周りのテーブルの女性たちも、1杯目からハイボールをオーダーしていました。


「パプリカのフレッシュオレンジマリネ」(480円)。つまみにピッタリなピッコロのメニューは手頃な価格。


木材をそのまま内装に使ったナチュラルテイストの店内は、明るく、女性好み。

 名物のココット料理は、12種類。野菜をたくさん使ったメニューで女性に嬉しい物ばかり。


「ごろごろ野菜の蒸し焼きバーニャカウダ」(890円)。全てSTAUBの鍋を使用。


「チキンときのこのトマト煮込み」(850円)。メインのココット料理でも全て1000円以下というのも嬉しいポイント。

 初ハイボールを美味しそうに飲み干したユリコは、ついにもう一歩先へ。今度は、砕いた氷にウイスキーという飲み方、“ミスト”に挑戦。


「白州10年・ミスト」(580円)。

 さすがに、最初は強いアルコールを感じるので遠慮がちでしたが、氷が程良く解けて、冷たくさっぱりと飲めるとなかなかの反応。ワイングラスで出てくるのも、お洒落です。

 ここで、ウイスキーに合うという、鈴木店長オススメのチーズをオーダー。「テット・ド・モワンヌ」というスイスのチーズを“ジロール”という専用の削り器で削った一品。コクのあるクリーミーで濃厚な味わいが、さっぱりとしたウイスキー・ミストと良く合い、何よりもこの花を並べたような可愛らしいプレゼンテーションに感嘆の声。ウイスキーをワイングラスでチーズと共に。女子的には満足度が上がります。


「ジロールチーズとアカシア蜂蜜」(700円)。好みで蜂蜜か黒コショウを付けて食べると、バリエーションが楽しめます。

 訪れたのは火曜日の20時過ぎ。21時過ぎには、会社帰りの女性客を中心に満席。明るく居心地のよい雰囲気の店内とヘルシーな料理に、その人気も納得です。


飲んだのは2杯でしたが、美味しく楽しいウイスキーデビューを果たしたユリコ。また飲みたいと満足気。

 ウイスキーと出会うきっかけを作れ、私も満足。今度は、「女子会でウイスキー」という企画もしてみたいと思っています。


【取材・執筆】 村田 麻未(むらた あさみ)


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